通りすがりの「せっかくだから。」
岡山公演でのこと。本番時間が近づいて、楽屋からステージに行く道中、
物販をしてくれているスタッフと立ち話をしている男性と鉢合わせた。男性は、自分の親と近いか少し上くらいの年齢で、物販を眺めながら、自分がよく聴いている音楽の話をスタッフにしているようだった。
時間が少し押していたので、お客さんだったらそろそろ中に入ってもらいたいなあと「こんばんは」と声をかけると「通りすがっただけなんだ」と言う。私は待たせているお客さんに心が引っ張られて「そうなんですね」と、そっけない返事をし