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筋トレをしたい気がするが

※筋トレの話はまったく出ません! ほぼ日記。

鍛えたい気持ちはある

 先日、整形外科へ行った。そろそろ腰が限界だったからだ。
 撮ったレントゲンを見て先生は言った。
「去年より腰が曲がってませんよ」
 年の初めから栄養指導を受けて、しぶしぶウォーキング的なことをしていたおかげで、体幹が鍛えられた……というより、維持できていたようだ。
 股関節がパキパキいうと訴えたが、レントゲンでは特に異常はなかった。「筋肉を鍛えるといいかもね」とのことで、筋トレをしたほうがいいだろう。

 ……さまざまなことが長続きしないタイプなのは自覚している。
 小五のとき「暮しの手帖」で「加齢が現れるのは首だから、首をマッサージするといい」という記事を読んで以来、何十年となく、入浴中に首をマッサージしている。
 この程度のことしかつづかない。
 小説……というか、妄想を書き綴り始めたのは11歳(小六、早生まれなので)のときで、それも何十年かつづいている。
 ストレスのない日常習慣……呼吸や排泄など、「しなければならない」レベルでないとつづかない。

 筋トレも、できれば何かしながら、ほぼ無意識でできるものでなければ、つづかないだろう。つづかないと挫折感が強まって嫌気が差すことも知っている。さすがに半世紀もこの心身に付き合えば察しはつく。

 四月、緊急事態宣言で外出が限定されたとき、家の中だけで過ごすと体がなまりまくる……と思っていたら、友人が「アンクルリストをつけている」とつぶやいていた。つまり、重りだ。「リングにかけろ」を思い出した。腕力や脚力をつけるために負荷をかけるのである。

 そんなわけでこれを買った。2kgだが重さを変えられるので1kgにしている。

 買ってすぐのころはつけたが、あまり実感がなかった。そしてしばらく忘れていた。
 先日、自転車で近所に出かけるとき、つけてみた。なかなか負荷がかかっていい感じだ。
 整形外科の先生は、ウォーキングも自転車も有酸素運動で筋トレではない、と言っていた。
 だが、その有酸素運動中に筋肉に負荷をかけたらどうなるんだろう?
 そんなことを思いつつ、先日、ドライブの際に装着して出た。

遠くへ行きたい

 ひさびさのドライブで、とにかく遠くへ行きたかった。同行の友人はたいそう寛容で大人な好人物である。(仮にAさんとする)
 Aさんを助手席にのせて、まずはイオンモール常滑へ行った。Aさんが気を利かせて近所まで来てくれたので、そこで拾って高速に乗れたのであっという間に着いた。開店時刻に……早すぎでは……?
 我々は目的のものを購入して、さて、と気づいた。

 なぜか勘違いしていて、イオンモールからセントレアまで歩いて行けると思い込んでいた。電車に乗らないと無理だよ!
 それとイオンモールの駐車場が、以前は7時間まで無料だった気がするのだが、4時間になっていた。4時間では空港を楽しめないな~と考えていたら、Aさんが言った。
「このあいだ行ったけど、閉まっていたお店も多かったよ」
 そ、そうなの?!

 先日行ったというなら、Aさんにとっても目新しくはないだろう。
 そこでふと考えてしまった。
「浜松行っていい?」
 Aさんはとても寛容である。ニコニコしながら、
「いいよー!」と答えてくれた。
 徳の高い人物なのだ。

 ピンとこないひとも多いと思うが、自分の実家は岐阜県各務原市で、イオンモール常滑は愛知県。浜松はもちろん静岡県である。
 以下の画像の左上が実家のあるところで、下にある知多半島の先がイオンモール常滑とセントレア、右下が浜松である。後者ふたつを入れたら奇跡的に実家の現在地が入らなかった。枠外で、41って書いてあるところよりかなり上です。犬山市すら入ってない……

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 わーいたくさん走れる……とテカテカしつつ、知多半島道路に乗り、高速を乗り換えた。ナビに従ったら新東名を通ったので、刈谷SAには寄れたけど浜名湖SAには寄れなかった。
 さすがにそこそこの距離だったので、着くころには12時半を過ぎていたような気がする。
 浜松で行きたい場所といったら中田島砂丘だ。しかし空腹を感じていた。そのまま砂丘を歩くとつらいのでと、さわやかに寄った。おいしかった。

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 ちなみにこのカピバラさんは赤いリュックをしょっている。ゲームプライズだったと思う(たくさんいるのでもうよくわからない)。「旅カピさん」と呼んでいて、ありとあらゆる旅行に連れていっている。13年くらいは確実に。(一緒に旅行した相手の顔を思い浮かべつつ)

 お腹を重くしてから最終目的地、中田島砂丘へ向かった。
 中田島砂丘は浜松にある砂浜だ。三十年くらい前から行くようになったが、初期は列車とバスだった。今は車で高速に乗るのも慣れたので、行きやすくなってとてもよい。
 砂丘というからには砂丘である。高低差がある。まず少し降りて、のぼる。砂地を。両足に各1kgの重りをつけた状態で。
 途中で気づいた。
「腹筋にきてる……!」
 負荷がかかって、歩くのがとてもたいへんだとすぐに気づいた。いや砂地だからでもあるが。靴の中にはもちろん砂が入り放題だが、やわらかい靴だしやわらかい砂なので、そのせいで歩きにくいということはなかった。
 とにかく歩いて砂丘をのぼり、おりて、海に向かった。

 海はいい……寄せては返す波はいつまでも見ていて飽きない。同行のAさんも同意してくれたので、ぼんやりと眺めて過ごした。たぶん一時間くらいはいた。
 その後、引き揚げて車に入った直後に雨が降ってきたのも、タイミングがよくてありがたかった。
 その後大雨に降られたりSAに寄ったり、水分を取り過ぎてトイレに行きすぎたため、Aさんに「糖尿病では……?」と心配されたり(去年の健診ではまだだいじょうぶ)、東名集中工事に引っかかって渋滞でほぼ停車になったりした。
 どうでもいいけどマスクつけて出歩くのけっこうつらいと改めて思い知った。引きこもりなので、ようやく、みたいな感じである。
 全行程は450kmであった。戸隠への片道300km弱を大いに上回っての、1日の走行距離の新記録である。

毎日コツコツ

 それはさておき、小旅行中にアンクルリストをつけて1万歩以上を歩いたら、なんとなく、筋肉に負荷がかかった気がするということを語りたかったのだ。(枝葉が多いのはわしの小説あるあるなのだ)
 筋肉痛とまではいかなかったが、疲労はあった。
 中田島砂丘でAさんと「毎日ここを歩いたらいい運動になりそうだね」という話もした。そういや中田島町に住みたかったんだよ。毎日、海まで歩けばいい運動になるだろうから。

 毎日コツコツ少しずつやることが肝要なのは、いやだけど、認めたくないけど、事実なのだ。ほんっっっっっとうにいやなのだが!!!!!

 毎日歩くこと。毎日書くこと。
 ダラダラして過ごしたい自分にとってはなかなかの苦行だ。だけど、「歯を磨く」「風呂に入る」などのあたりまえの生活習慣のように「毎日アンクルリストをつけて歩く」を心がけたら、それなりに有酸素運動と、筋肉に負荷をかけることができるのではないかなあ……できるといいなあ……とぐだぐだ考えてしまう。考えるよりやれよ……

 修羅場が終わったあといつも、頭がからっぽになって、逆さに振っても何も出ないぜ!となることがよくある。おかげさまで執筆と執筆のあいだは(書いた原稿の直しやゲラなどを除くと)何も書かずにぼんやり過ごしたりしていた。あ~今の自分はクズ! クズ! クズだ! と自責しつつ。

 前回の修羅場のあと、そんな非生産的なのも飽きてきたし、何か書きたい気持ちはいつもあるので、何か書いてみようと、スルッと考えた。先日完結した栗原ちひろ氏なろう連載が、毎日書いててすごいな~!と思ったのもある。早朝に起きて執筆しているのに遭遇することも多かった(こちらはそれから寝るのだが)。
 残念ながらなろうに限らずWebに小説を載せるのは、今のところ、合っていないのかもしれない……と薄々気づき初めてはいるので、特に発表する気もない。
 また、仕事で求められている傾向とも違う。仕事ではほっこり系現代ファンタジーばかり書いてて、異世界ファンタジーを書きたい気持ちがとても強まっているのだ。

 そんなわけで、先週あたりから、一日3千字を目安に、コツコツ書き始めた。特になんということもない話だ。誰にも読ませないと思うと箍が外れて、好きなものをぜんぶ盛ってしまった。たのしい。
 毎日書けるわけではないが、「書くものがある」と考えると、それを中心にして一日のスケジュールを考えられる。それが人目に触れなくても、書き終わったら自分用に一冊つくってもいいかなと考えるのも楽しい。

 前述のとおり、仕事の執筆が終わったあと、抜け殻になって、自分がからっぽになった感覚になる。わりと毎度である。
 とはいえ、いっとき中2か月で本を出してもらっていたときは、初稿が終わると次の巻の初稿に手をつけなければならなかったので、正直楽だった。無駄な考えにとらわれずに済むのだ。
 つまり、仕事の執筆が終わっても、何か書いていれば、とても精神にいいのである!

無意識に維持すること

 何もかも「維持する」ことが重要なんだな~ ということは知っていた。知っていたけど……意識して「維持する」のは、そこそこストレスなのだ!!! もうやだ!!! と大の字になりたいくらいに。(なんでそんなに我慢がきかないのか……)(もう圧迫してくる身内がいないので好きなように生きたくて……)

 そんな自分でも、毎日(仕事でない話を自分で好きなように)書くのはとても楽しい。(仕事も楽しいですよ!)(ただ、納期ギリギリになると自分がクズでつらい)

 筋トレを意識してするのは無理だ。だから、負荷をかける重りをつけて歩き回る。これならできそうな気がする。
 日常の習慣、息をするのと同じことにしてしまえばいいのである。維持する、という意識を持たない維持をしたい。

 長々とあちこちに流れつつも、そんなことに気づいた……さてこれからどう工夫するか? みたいな覚え書きであった。
 だいたいこういうダラダラした流れの小説を書いている。見かけたらよろしくお願いします。

 ラジオ体操もせねばと思ってはいるのだ……いるのだ……