見出し画像

三木智有さんの『チーム家事』感想|家事分担だけの話じゃない!

家事シェア研究家・三木智有さんが出版した本、『家族全員自分で動く チーム家事』


出版パーティーや広告宣伝などで協力させてもらった件は、こちらの記事で書いた。

あれから2ヶ月以上……

遅くなったけど、読書感想文を書いてみた!

家事シェアを妨げる4つの溝とは?

共働きが進む現代でも、なかなか家事シェアがうまく行かない理由について。

三木さんは
4つの溝が大きな口を開けて待ち構えています
と言う。

・家族観の違いの溝

・情報とスキルの夫婦格差の溝

・時間の優先順位の溝

・夫婦の対話の溝

『チーム家事』より引用

言われてみれば確かに……
よくこれを言語化できるなぁ、と感心する。

実は三木さん、『家族をアンラーンする!』というPodcastを運営中で。

お知らせいただいた当時、この番組タイトルに相当感心した。

……というのも、家族観は相当に「人による」と感じているからだ。

整理収納アドバイザーとして色々なお宅の話を伺ってみても、本当に家の中の常識って人それぞれ。

たとえば家事的な部分で言えば、

  • バスタオルを使用するか

  • キッチンの布巾を洗濯機で洗うか

  • 洗濯は朝するか夜するか

  • 外食の頻度

  • 買い物を誰がどこでするか

……など、細かいことも夫婦や家庭によって全然違う。

いや、細かくて日常的な内容だからこそ問題になるのだと思う。

家族観も同様で、
「当たり前にお父さんが1番エライよね」
「いやいや、うちのお母さんは女帝だよ……」
「子どもが常に優先!」
など、実情はけっこう違いがあるものだ。

核家族化が進んで他の家庭の事情が全然わからなくなっているから、正直ブラックボックス化していると思う。

外面はいいのに、家で子どもに当たり散らす人もいる。逆に、外ではあまり態度が良くないけれど、子どもをのびのび育てようとする親もいる。

親が過干渉する家庭も多いが、放置している親だっているだろう。

あなたの「当たり前」は皆の「当たり前」じゃない。


違いを受け入れることの難しさ

夫婦や親子と言えど、結局は他人

そう強く感じているからこそ、この箇所に興味を惹かれた。

国際結婚をした場合、相手との文化的違いを「違い」として認識すると思います。「違うものだ」と思えるから、違いを受け入れ話し合える。ところが、日本人同士となるとなぜか相手の違いを理解できなかったり、受け入れられなかったり、話し合う価値を感じられなかったりしてしまいます。

なるほど、納得……

実は昔、職場の上司に
「結婚するなら、遠くの人としたほうがいい」
と言われたことがある。

その時には意味不明だと思っていた。帰省するのも大変だし、方言も違うし、文化的にも何かと苦労が多いからだ。

でも、もしかしたら
「相手との違いがある……と、結婚当初から思える」
というメリットもあるのかもしれない。


うちも夫婦間でけっこう違いがある。

人生全体を考えるとおそらく概ね似ているほうだが、金銭感覚・習慣・家事頻度など、やはりちょっとずつ違う。

だからこそ、日常における「すり合わせ」は重要だと感じている。


子どもの日常について、超同感!

「忙しすぎる子どもたちは、家事する暇がない?」
という部分に書いてあったこと。

予定の与えすぎは、子どもから暮らしのゆとりを奪います。家事は自立のための学びであり、家族とのコミュニケーションのひとつでもあります。自分は家族の一員として、暮らしを回すための大切なひとりであるという自覚は、生涯大切な価値観になるでしょう。

いやー、すごくわかるな……大事な話だ。

ここから先は

1,160字

¥ 300

この記事が参加している募集

よろしければサポートお願いします♪ いただいたサポートは、活動費に使わせていただきます!!!