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不可抗力時に出すカード。
私の場合。
セレクトショップやナイトクラブを夫婦で切り盛りし、ハーフの子供を育てながら同居していた私の家族の介護もこなして忙しくも充実していたが、養父を介護の末看取った後、店の経営が破綻していることが判明。店を畳み家族の再建を願ったが元主人の猛烈な反対に合い、まあ、揉めに揉め、離婚。
家族を巻き込み、多額の支払や返済に翻弄されながら、即戦力になるのが、手元に残っていた多少の服と体一つだった。車
15時。多分、同じ場所。
鬼門がある。
よく善良な友達に話を聞いてもらった場所。
温かい飲み物が冷めてカップの底に跡が見えるまで、冷たい氷が溶けきりグラスに汗を流し終えるまで。随分長いこと投げやりで取り留めもない話をしていた。結論はいつも出なくて、ため息だけを吐き散らし、相手を困らせ、それでもなんとなく慰められたっけ。
大抵の話は、口から発せられた時点で役目を終える。
今日は、その言葉を拾いに来たわけでも、戦いを挑
金持ちに見えるじゃねえか
息子がD&Gのボクサーショーツを履いていた。
通常3枚500円だの百均だのが、ドンキになり、いきなりD&G。。
当然、私が買い与える訳ではなく、ましてや自分で買えるはずもない。
勿論、元夫の仕業。
高校生にブランドもの!否。
それは精巧にできたパチモノだ。
ブランドの価値もそれの持つ意味も知らない息子は嬉々としてそれを履いていた。
内実を知る私は途端に息子がアフリカ人に見えた。
元夫はアフリカ人
狂乱心酔ラブよかバカ
夜はいつも限定された。
夕方から終電まで。
密室しか、だから居場所がなかった。
人形にはなりたくないと握り拳を振り上げた。白い壁を叩いて喚いた。
平然とあの男は言ったの。
「君は人形じゃない。僕の綺麗な入れ物だ」って。
私には人形と入れ物の違いがわからなかった。
10代だった。
自分の体が何かを入れるためにあるとは思えなかったけれど、始まると体は彼の言うようにいとも容易く入れ物になった。
そうなる
僕はシャツが欲しかっただけなんだ。
かつては愛した者達の別れに、子供や金が絡む場合の離婚は訴訟という措置が取られる。
愛は醒めると始末が悪い。
問題は子供にとっては親だという紛れもない事実があること。
半分の血を否定されたら、揺らぐものがある。
ましてや、我が息子は「ハーフ」なのだから。
だから、厄介この上ない状況に、私達は置かれがちだ。
先日、祖母が死んだ。
彼女は葬儀には呼んでくれるなと元夫の名前を口にした。
それは一族の合い
Escape改め家出song
要するに、反撃開始だ。