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他人の気持ちを優先できる男こそ、いい男
※この小説は2016年に連載を開始したものであり、当時の世相を反映し、絶妙にダサく古臭いと思われるものも散見されます。
それに輪をかけて、百鳥ユウカは痛い女ですので、精読に耐えないものがあるかもしれません。
しかしながら、編集部および著者の見解として、当時の貴重な文化遺産的な側面を評価し、連載当時のまま掲載いたします。
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多くの人からレジェンド・ユウカと呼ばれている私。
結婚市場に残された最後の掘り出し物なのだそうだ。
今日、私は後輩の早希が誘ってくれた「異業種交流会」というやつに来ていた。三十という垣根を超えてからは「合コン」はすべて「異業種で働く男女が美味しい料理を食べる会」に言い換えていた。©ジェーン・スーさんが言う通り、合コンという言葉の持つ軽さとアグレッシブさは、流石に三十路にはキツイ。そして、合コンの内容も少し様変わりしている。
選ばれる店が新宿・渋谷の流行りのスタイルのお店から丸の内や日本橋あたりの「え? ここお店だったの?」なんていう凝った門構えの店にクラスチェンジしていた。お店は、後輩の早希の「安い店には安い男しか来ない」という持論から選ばれているらしい。私は、隆二と別れてから5回ほど、このいささか窮屈な男女の品定め会に参加していた。毎週一回は参加している計算になる。
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1,745字
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