ポジティブ・シンキングを2週間試してみた!
「もう自分はダメだ」「何もできる気がしない」というネガティブな言葉をつい口にしていませんか?
近頃、考えが悲観的に傾いている私は、気がつけばネガティブ・ワードを連呼していることがあり、その結果、自分だけでなく家族も暗い気持ちにしてしまうので反省していた。
そこで、「ポジティブ・シンキング(以下「ポジ・シン」)を試してみよう!」と思い立った。
ポジ・シンは、あらゆる場所で、あらゆる人々がその効能を紹介している。
でも、ただ単に「何もかも必ずうまくいくぞ!」とか「絶対に成し遂げることができる!」などと思い込もうとしても、なんだかバカみたいだし、あまり効果はなさそうな気がする。
そうではなくて、現実をしっかりと直視した上で、「こんな厄介な問題があるけど、解決する方法を考えればいい。自分ならできるはずだ」と、思考を前向きな方向に持っていくことこそが、真のポジ・シンなのだと思う。
まずはマザー・テレサの有名な言葉から
もう10年以上前のことだが、私が初めてマザー・テレサのこの言葉を知ったとき、感動のあまり、家族を含め、知り合いみんなに話して回った。
それなのに、まったく自分の人生に活かされていなかったとは。
人間って、本当に忘れっぽい生き物なんだなあ。
思考に気をつけなさい、それは、いつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい、それは、いつか行動になるから。
行動に気をつけなさい、それは、いつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい、それは、いつか性格になるから。
性格に気をつけなさい、それは、いつか運命になるから。
毎日考える「思考」、毎日使う「言葉」の積み重ねが、その人の「運命」を形作ってしまうということ。こんなシンプルで力強い教えがあるだろうか。
「ネガティブなことを考えない、口にしない」という行為は、簡単だし、お金もかからない。
それに何と言っても、(マザー・テレサによれば)自分の運命がかかっているのだ!
というわけで、ポジ・シンの効果を確かめるため、実際に試してみたわけだ。
2週間ほど続けてみた結果
簡単・気軽に実行できると思いきや、「新たな習慣」を忘れずに実行するのはなかなか難しい。そのため、毎朝チェックする手帳のマンスリーカレンダーの上部に、「ポジティブに考えよ!」と、でかでかと書き込んでおいた。
新しい習慣を身につけるには、旧い習慣と結びつけて実行すると忘れないのでおすすめだ。
2、3日もすると、ポジ・シンに慣れてきたのか、起床してカーテンを開けるとともに、「今日も素晴らしい1日になりそう!」みたいな気恥ずかしいセリフを、口に出して言うようになっていた。
今のところ2週間試しているが、結論から言って、なかなか良い感じ。
おそらく、脳は、考えたり口に出したりした内容と、整合性を取ろうとしているのだと思う。
つまり、「何かいいことありそう」と口にすれば、脳は辻褄を合わせようとして、勝手にいいことを探し始めるというわけ。
その結果どうなるかと言えば、平凡な日常生活の中にひそんでいる「ささやかな幸せ」に無理やり気づくようになる。
朝の日差しに感謝してしまうのも、「ポジ・シン効果」のひとつだろう。
デメリットとしては、最初のうちは、かなり脳が疲労する。
「無理矢理ポジ・シン」は欺瞞といえば欺瞞なので、脳にある程度の負担がかかるのは仕方がない。つらい現実から目を背けて、自分を誤魔化しているだけじゃないか、と悲観に陥る瞬間もあるかもしれない。
とはいえ、試して損はない、と思う。
「もうだめだ」の先には絶望しかないけど、
「きっと大丈夫だ、何か打つ手を考えよう」の先には、解決策について思いを巡らし、色々な方法を試してみようとする意欲が生まれる。
「ネガティブな思考グセ」がある人は是非、試してみてください。
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