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こんにちは。

対話による組織変革の会社Co-Evolutionの
末広信太郎です。


今日のテーマは、

「組織文化のつくりかた②」


前回は、組織文化がその組織の「過去」、
歴史から作られる側面について話しました。

今回は、もう一つの側面をみていきます。

それは、「今」の側面。

組織文化を「今」からどのようにつくって
いくのか?



HOWの話に入る前に、いまいちど
「組織文化とは何か?」
について考えてみましょう。


企業は、何らかのビジネスを営んでいます。

同じ業種の企業は、やっているビジネスは
外面的には似ています。

例えば車を作っている、とか。

ITのこのサービスを提供している、とか。

不動産を売買している、とか。

カフェを営んでいる、とか。

しかし、ビジネス自体が似たようなもの
でも、企業ごとに顧客の体験は異なります。

例えば、同じコーヒーを飲むにしても、
スターバックスで飲むのか、ドトールで
飲むのか、ルノアールで飲むのかで、
体験は異なります。


何がこの体験の多様性をつくっているので
しょうか?

それは、そのビジネスを営んでいる人たち
の「あり方」です。

その人たちの雰囲気や醸し出しているもの。

これは接客業でなくても、その企業の製品
やサービスやあらゆるところに現れます。

例えば、その会社のWEBサイトの雰囲気。
サービスの使い勝手。
製品の使いやすさやデザイン。

外面的には同じ機能だとしても、使い勝手
や雰囲気はまったく違ったりします。

たまに、めちゃくちゃ分かりにくいWEB
サイトを見つけたりすると、その会社の
人たちが縦割りで協力しあってないん
だろうな〜、とか分かりますよね。


組織文化とは、その組織にいる人たちの
「人としてのあり方」です。

どんなビジネスをするかの前に、自分達は
「どういう人たちなのか?」ということ。

同じことをやるにしても、「誰が」それを
やるのかということ。

それを、顧客は体験します。

顧客が体験するのは、その企業の組織文化。

それがその組織ならではの価値です。

だから、組織文化こそが、その組織が
提供する価値をかたちづくっているとも
言えるのです。


みなさんの会社は、どれくらい自分たちの
「人としてのあり方」に自覚的でしょうか?


組織文化、「人としてどうありたいか」の
意識が全くないと、ビジネスは金儲けが
目的になってしまったりします。

金儲けだけが目的だと、それはその人たち
の「あり方」に現れます。

そういう人たちのサービスを受けても、
大切にされている感じもしないし、自分は
「人」というよりも、その人たちにとって
「手段」でしかないと感じます。


逆に、自分たちの組織文化を、意図的に
デザインし醸成すれば、顧客はその
「あり方」を体験し、価値を感じます。



組織文化は、組織にいる人たちの「人
としてのあり方」の集合体。

だとすると、どうすれば組織文化をつくる
ことができるでしょうか?


それは、ビジネスのHOW以前の、
「自分たちは人としてどうありたいのか?」
という問いに向き合うことから始まります。


そのために必要なのが、「対話」。

一人ひとりが、「自分はどうありたいのか?」
を表現し合う。

自分が大切にしたいこと、想い。

そうしたことを表現し合い、聴き合う。


心からの想いの表現は、お互いに共鳴
しあう性質があります。

誰かの想いを聴くと、共感が起こります。

そして、組織の中で想いを表現し合うと、
組織の「集合意識」が立ち現れてきます。

それが、その組織の「想い」。

その組織の「人としてどうありたいか」。

対話の場に、その「あり方」「想い」の
雰囲気・エネルギーが充満します。

ここまできたら、その対話の場にいる人
たちの間で、組織文化が立ち現れてきて
いる状態です。

あとは、それをどう広げていくか。



広げるためにまず大切なのは「言語化」です。

前回、ソニーではリーダー達が、
つくりたい組織文化を「言葉で表現」
したことによって、ソニーの自由闊達な
組織文化が醸成されてきたことに触れました。

対話の場で立ち現れてきたあり方、想い、
その雰囲気・エネルギーに「名前をつける」
ということです。

そうすれば、その名前を言葉にすることで、
その雰囲気・エネルギーを呼び出すことが
できます。

会社によっては、それをバリュー呼んだり、
信念と呼んだりします。



そして、もう一つ大切なのが、「体現」です。

人は、人の「あり方」に影響を受けます。

みなさんも、人生の中で「この人のあり方
は素晴らしい」と思った人はいませんでしたか?

そういう「あり方」に触れると、人は
自分もそうありたいと願うものです。

だから、自分たちが広げたい「あり方」
「組織文化」を、自分たちが体現すること。

そのことによって、組織文化は組織全体に
広がっていきます。



自分たちがどうありたいか、対話する。
そのあり方に名前をつける。
そして体現する。

組織文化は、今この瞬間からつくっていく
ことができます。


それをつくっていくのは、まずはあなた自身。


今日は、自分が「人としてどうありたいか」
に想いを馳せて過ごしてみてください。

そして、周りの人と、それについて対話
してみてください。

あなたの周りで組織文化がつくられて
いくでしょう。


それではまた次のメールで。

末広信太郎


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