見出し画像

こんにちは。

対話による組織変革の会社Co-Evolutionの
末広信太郎です。

今日は、

「自律的な組織のつくりかた」

についてです。


あらゆる会社で、「自律型組織」になろう。
自律的に動こう。

という話が出ています。

なぜそんなに自律的になる必要性が
あるのでしょうか?



それは、ご存知の通り、変化の激しさ、
複雑性の高さに関係しています。

正解がある程度明確な時代には、
正解を見通したリーダーが方向性を示し、
メンバーがそれに従う組織が強い。

トップダウン型の組織。
軍隊型の組織。

組織の機能をあえて、「学習機能」と
「実行機能」に分けてみると、

一部のトップ層が「学習機能」を担い、
残りの大部分は「実行機能」を担う、
という感じです。

だから、適応性や順応性が重視された。

昔の就活では、ちゃんとうちの会社に適応
できるのか、という順応性が重視されました。
(懐かしい…)



しかし、今は正解がない時代。

複雑性が高く、今この瞬間何がヒットして、
何がヒットしないのか、学び続ける必要がある。

組織の全員が「学習機能」と「実行機能」
の両方を担わなければいけなくなっています。

「学習する組織」になっていかなければ、
この時代に価値を出すことはできません。

学習する組織は、自律性の高い組織です。

自律性とは、ただ言われたことをやるの
ではなく、環境から学びながら、トライ&
エラーを繰り返し、成長する力。



別の言い方をすると、自律性とは、「兵隊」
や「部品」から、「人間」に戻るという
ことでもあります。

社会が複雑化している。

グローバル化という世界中が繋がっていく
動き(全体性の拡大)と同時に、多様化/
自律化(個別性の拡大)が起きている。

マスマーケティングと画一的消費は終わり、
多様な価値観や好みに基づいた消費へ。

消費とは究極的には、自分の人生を豊かに
する体験を得るための行動。

その豊かさの基準が、「みんなと同じ」
から「私らしく」にシフトしている。

社会は、「全体で同じ方向性へ」から、
「多様な個の複雑な振る舞いのカオス」に
シフトしています。

そんな社会では、サービス提供側も、
個の「私らしく」のニーズに応えることが
必要になります。

企業の側も社会と同じように、
「多様な個の複雑な振る舞いのカオス」性
を持たないと、社会のニーズに答えられない。



自律性を語る時、

「自分で考えて行動しろ」

というだけでは足りない。


自分で考えて行動する人とはどういう人か?

それは、自分らしく生きている人です。

自分のWILLを持ち、自分の選択をする人です。

こういう人は、コントロールを嫌います。


だから、自律的な組織を作るためには、
社員を管理・コントロールするという
スタンスから卒業していく必要がある。


必要なのは、個の多様性を受容する大きな器。

あれはダメとかこれはダメとかジャッジしない。

ジャッジしないことは、そのままの
その人を受け入れること。

これはつまり、愛です。


組織の中にいると個の選択が制限される。
これまでこれが当たり前でした。

自律性を伸ばすのであれば、個の自由な
選択を許容する必要があります。

自由な選択の結果、組織がバラバラに
なるのではないか?

そんな不安が沸き起こります。

個々が自由に選択している。
誰もガマンはしてない。
だけれども組織として成り立っている。

自由だけど、つながっている。

カオスだけど、成り立っている。

自律的な組織とは、こんな組織です。

どうしたらこんな組織を作れるのでしょうか?


そうしたことが起こるためには、組織の
コアとなるものが、「カタチ」から、
「心」にシフトしていく必要があります。

組織のコアは、「仕事そのもの」から、
「意味」にシフトしてきます。

「なんのためにやるのか?」ということです。

仕事は、その「意味」を現実化するための手段。


そうした「意味」はどう作り出されるのか?

それは、「対話」です。

対話とは、共に現実を見つめ、それぞれの
内面を共有し、共に「意味」を創り出す
プロセス。

異なる個が、お互いを抑圧しあうのでは
なく、活かしあう。

異なる価値観が戦うのではなく、双方を
含む、より多くの共感を呼ぶ価値観に
昇華される。

人は、個性が異なっても、つながれる。

むしろ、異なり、多様だからこそ、豊か。

創造は常に、異なるものの結合により
起こります。


だから、自律性の基盤は、多様性を活かす
コミュニケーション、つまり対話です。

自律型組織とは、対話型組織。

自律のベースは、つながり。

つながっているからこそ、多様な個が
お互いを活かし合い、イキイキと自律的に
活動できる。



自由な社会になると、魅力のない組織は
淘汰されていきます。

「意味」を生み出せない組織は、人が
集まらなくなるでしょう。

「自由」がない組織からは、自律性を
求める人は去っていくでしょう。

変化は起こり始めています。



自律型組織は作ることができます。

それを作るのは、対話。

みなさんの組織には、どれくらい対話が
ありますか?



次回は、組織で自律性を育む方法について
さらに深めたいと思います。


★次の記事を見逃したくない方、こちらからメールマガジンをご登録ください。note公開の1週間前に、記事を配信しています。以下ご案内です★

◆メールマガジン「対話で組織が変わる」ご案内

「日本中の組織『対話』を広げる」というビジョンで、メールマガジン「対話で組織が変わる」を発行しています。http://eepurl.com/h-XuCn
noteでのバックナンバー公開の約1週間前に記事をメールで読むことができます。

以下のような想いをお持ちの方向けです。

・対話でどのように組織変革を進めていくのか学びたい
・変化の激しい時代に必要なリーダーシップを身につけたい
・人の共感を呼び起こし、自律性を促すリーダーシップを身につけたい
・1on1やチームの対話で、メンバーに効果的に関われるようになりたい
・合意形成が難しい場面でも、合意形成できるファシリテーションを身につけたい
・チームや組織・会社の枠を超えて人を巻き込み共創を生み出すリーダーシップを身につけたい
・メンバーや社員の自律性を伸ばしたい
・本音で話せる心理的安全性のあるチーム・組織を作りたい
・デジタルトランスフォーメーションを成功させたい
・提案型のビジネス・組織風土への変革を成功させたい
・自律型組織への変革を成功させたい
・イノベーションが起こる組織を作りたい
・人と向き合う中で自分自身が人間として成長したい

登録はこちらから。
http://eepurl.com/h-XuCn

週1回くらいで配信していいます。
仕事の息抜き、エネルギーチャージにぜひご登録ください。

◆対話型リーダーシッププログラム
「管理型」から「対話型」へ 
組織のあり方が根本的に変容する
組織リーダー/マネージャーのための究極のプログラム
https://www.co-evo.jp/leadership

◆対話による組織変革の会社 Co-Evolution
https://www.co-evo.jp/
「『対話』を日本中の組織に広げる」というビジョンで活動しています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?