短歌十選 2021.12.04
もういっそこのままずっと永遠に雨の降る夜が続いてほしい
生きてきたすべてに耐えて生きてきただから今年も見られた桜
夏の日に積乱雲と共に立つもう届かないもう叶わない
過ぎ去りし日々から遠く影法師真っ赤で会いたい秋の夕暮れ
年の暮れいろいろあったと振り返る来年こそは変わるだろうか
今年また君と過ごした季節来てこの胸がまだ痛むのを知る
伸びた爪切る音でふと思い出すもう触れられない君との事
二度と会うことなき人の暮らす街ニュースで映り堪えれず変えた
もう無理だもう耐えれないそんな夜綺麗な月にまた救われる
恐くても怖がらないで進もうぜたった百年の絶望の旅
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