この世をば地獄とぞ思ふ命ゆえどうせだからと探険してやる 夜桜を見つけた路地に月の影隣に君がいてくれたなら 降り止まぬ桜流しとビニール傘記憶に今も足を止められ 蝉時雨なんか無視して汗だくで求め合った夏あんなに遠く 抗えず短くなる日急かされて何か足りない夏の夕暮れ 金風と秋の天井ひつじ雲不安忘れば心穏やか 車窓へと降っては消える初雪だ今年の冬も寒くなりそう 切なさや痛みがちゃんと感じれる距離まで心近づけたこと 心地よい春の限りにほころんだいつかすべてを許せる気がし
もういっそこのままずっと永遠に雨の降る夜が続いてほしい 生きてきたすべてに耐えて生きてきただから今年も見られた桜 夏の日に積乱雲と共に立つもう届かないもう叶わない 過ぎ去りし日々から遠く影法師真っ赤で会いたい秋の夕暮れ 年の暮れいろいろあったと振り返る来年こそは変わるだろうか 今年また君と過ごした季節来てこの胸がまだ痛むのを知る 伸びた爪切る音でふと思い出すもう触れられない君との事 二度と会うことなき人の暮らす街ニュースで映り堪えれず変えた もう無理だもう耐え