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短歌十選 2021.12.14

末宗凌

この世をば地獄とぞ思ふ命ゆえどうせだからと探険してやる

夜桜を見つけた路地に月の影隣に君がいてくれたなら

降り止まぬ桜流しとビニール傘記憶に今も足を止められ

蝉時雨なんか無視して汗だくで求め合った夏あんなに遠く

抗えず短くなる日急かされて何か足りない夏の夕暮れ

金風と秋の天井ひつじ雲不安忘れば心穏やか

車窓へと降っては消える初雪だ今年の冬も寒くなりそう

切なさや痛みがちゃんと感じれる距離まで心近づけたこと

心地よい春の限りにほころんだいつかすべてを許せる気がした

移りゆく今という地に立ち尽くしこれからなくす全てを抱く


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