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地方創生と海外協力隊の親和性って?〜JICAグローカル研修について〜

今日から熊本にて、海外協力隊の事前研修であるグローカルプログラムが始まる。地方創生を3ヶ月でガガッと学べそうな研修内容の紹介と、この研修で海外協力隊に行くわたしが身につけたいこと・学べそうだと思っていることについて簡単に書いておこうと思う。

ちなみに今は、熊本は八代のとあるホテルに到着して、お風呂で移動の疲れを癒やしたところ。熊本空港からここがなかなかに遠かった…20kgのスーツケースと移動するのはなかなかに疲れたんだ…(そんなに何を持ってきたのかって?3ヶ月生活ってなるといろいろ増えちまったんだよ!)

みんなハッピー?グローカルプログラムについて

海外協力隊の合格者が、日本のいろいろな地域の地方創生の現場に入って、3ヶ月実践研修をさせてもらえるというもの。詳しくはJICAの下記ページ参照のこと。

よく見ると、コロナ渦中、協力隊合格者の行く当てがなかったときに、地域おこし協力隊のようにして各地域に合格者を派遣していたことが前身らしい。なるほど。

内容を見てみると、わたしたち協力隊合格者も、JICAも、地方の自治体も、みんなが嬉しい内容になっていて、最初話が来たときは感心したものだ。

私たち合格者からすれば、言葉も通じる、環境も良い日本で、一度協力隊の活動の練習ができるのは嬉しい。地域住民との関係構築や、ココを助けたい!と思ったときに実際に具現化するという体験をさせていただけるということだと捉えている。

そしてJICA側からみると、課題として帰国後の隊員の就職支援が難しい(それを理由に希望者が少なくなっているため)のだと思う。地方自治体に各隊員がコネを持っていれば、一度働いたことがあるということで就労支援の一貫にもなる。
自治体からすると、人が足りない地方自治体にやる気ある若者が来てくれたら、関係人口が増えるだけでなく将来の移住者になってくれるかもしれない。
すごい!みんなハッピーだ!

派遣先の球磨地域(人吉市)について

熊本自体初めて降り立ったくらい、何も知らない!が、行くにあたって色々調べてみた。

令和2年7月豪雨

令和2年7月豪雨によって、球磨川流域では34地域で氾濫が起き、浸水や家屋倒壊も含め、甚大な被害を受けた。電車や橋など、重要インフラも相当な被害が出ており、一部は2年弱経過した今も復旧していない。
▼参考Website:
令和2年7月豪雨球磨川水害伝承記~後代に残す記録~

「夏目友人帳」の舞台(神社仏閣・田園風景・川など)

わたしが大好きなアニメ(漫画)の夏目友人帳の風景は、人吉付近をモデルにしているらしい!なんと!
夏目は妖怪が見えるのだが、たしかに、写真など見ていると、The 日本の原風景!という景色が楽しめて、これは妖怪の一つもでてきそうである。神社仏閣も多いようで、「風水・祈りの浄化町」というキャッチコピーもみた。自然とパワーをもらうことができそうなところである。

遊びも充実(温泉・ラフティング・トレッキング・酒造巡り)

九州らしく、温泉(人吉温泉)がある。球磨川を下るラフティングも、緩やかな川下りから荒々しいラフティングまでできるとのことで有名。また、山に囲まれた盆地なので、森林セラピーやトレッキングもできるとのこと。
球磨焼酎というのがあり、酒造もいくつかあるようで、酒好きにはたまらない(焼酎好きなので!)ことになっている。
このあたり、3ヶ月でもっと詳しくなるはずなので、諸々体験し次第レポートしたいところ!

余談

人吉はウッチャンナンチャンの内村さんの出身地。おうちが酒屋さんらしく、うっちゃんのラベルの米焼酎があるとのこと。一回くらい見に行ってみようかしら。

地方創生と海外協力隊の親和性

結局、地方創生も、海外協力隊も、どちらもやることが同じなのだ。場所や言語が違うだけで、そもそも助けたい、とか、現地の人のためになる活動をしないといけない、という点で、ミッションが類似している。

例えば、わたしはコンピュータ技術隊員だ。ジンバブエでは、高等学校に入って、ITサポートをすることが求められている。でも、実際に何が困っているかは現地でヒアリングを重ねなければわからないだろうし、わたしにできることが何で、何をするか、というのはわたしに委ねられているところが大きい。

ここでも、一応、今言われているミッションとしては、球磨川洪水の被災地で炊き出しをしていたおばちゃんたちが作った古民家レストラン「ひまわり亭」のウェブを利用した情報発信をしてください、と言われている。

簡単なHPの改修や、ブログやSNSを利用した発信はとりあえずできそうだなあと思っているところ。

だが、実際にこれをやるかは、現地を訪れてみて、現地の方々のお話を聞いてから、になるはず。本当に情報発信をやってほしいのか?情報発信するにしても、どんな層をターゲットにするか、どんなことをお客さんにしてほしいのかなどによって、できることも方法も変わるだろう。もっと手探りで行うはずのジンバブエでの活動の、まさに良い練習になるのだろうと感じている。

地方創生への興味

ジンバブエを抜きにしても、地方創生自体に興味もある。

そもそも大学時代、都市経済の研究をしていて、都市-地方間の関係についてはある程度学んだことがある。人はある程度集中したほうが、集積の効果が働いて経済が回りやすくなるのである。そりゃそうだ、職場と取引先は遠いよりは近いほうがいいし、職場と家は近いほうがいいし、家とスーパーが近いほうがいいし、そうなるとある程度「都市」として物理的に集まってくる。

ただ、日本はあんまりにも東京に人が集まりすぎだろうと思うのだ。コロナで今年26年ぶりに東京の人口が減少したというニュースもあったものの、まだまだ家賃も高いままだし、満員電車も存在している。もちろん経済的に東京に高い賃金をもらえる仕事がたくさんあるのだろうけれど、都市に住むことによるマイナス面がまだまだあるイメージ。

わたしは東京出身だけれど、地方出身の同世代の話なども聞くと、「帰れるなら帰りたい」とこぼす人も多い。じゃあ帰ればいいじゃん、とはいかないのが現状なのだ。
これは先進国としても、あまりにダサいのではないだろうか。制約なく住みたいところにみんなが住める社会、日本のいろんな魅力ある地域に、みんなが誇りをもって住める社会、それを実現するには何をすればいいのだろうか。

この研修では、地方創生を現地で勧めている人の講話などもいくつか聞けるようなので、この3ヶ月でいろんな人の話を聞いて考えてみたいと思う。

ちなみに、わたしが今取り組んでいるPOOLOというオンライン学校のチーム課題のテーマも地方創生になった。POOLOや旅というテーマとも親和性が高い地域創生というテーマ。3ヶ月でどれだけ掘り下げられるか、今から楽しみである。


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