0.3%運動
というのをご存じでしょうか。
えぇもちろんご存じないと思います。だって
私が考えたものだから!
テヘッ。
この活動のコンセプトは簡単です。
日々、1日あたりの生産性を前日比0.3%だけ改善する。これだけです。
どんなタスクでも、どんな内容でも構いません。たった0.3%生産性を上げるだけです。
ただし、1日の活動の0.3%ですから、
8時間 ÷ 100 × 0.3 = 1.44分(≒1分26秒)
改善するという定量的な値は変わりません。タスクに対して0.3%ではなく、1日の仕事量に対する0.3%なわけです。
とはいえ、1日あたりたった1.44分改善するだけですし、何か1つのタスクに限定する必要もないので、
タスクA:50秒
タスクB:16秒
タスクC:20秒
とかでも構わないわけです。たったそれだけの改善でかまいません。
ただし毎日「前日比」の改善をしてください。連日同じタスクである必要はありませんし、同じタスクでもかまいません。まぁ前日比で見るので、日頃頻繁に行うタスクの方が計算しやすいのは確かです。
仮にこれを1年間…おおよそ200営業日としたら
1.44分 × 200 = 4.8時間
の改善となります。
たいしたことありませんか?
そうですね、量だけ見ればたいしたことありません。
ですが、その時間分"間違いなく"あなたの作業効率は向上しています。この時間分だけ他の仕事ができていたかもしれません。これが仮に5人チームで実践していたらどうでしょう。1年間で延べ24時間の効率化が図れたことになります。
では、これをとある会社で全社員が徹底していたらどうでしょう?
たとえば500人の企業なら?
そう、2400時間の効率化が行われるということです。仮に1人月(20人日=160時間)の原価を平均100万くらいで計算してみましょうか。
はい、1500万の経費改善をした、ということになります。
一人ひとりは、前日比たった1分26秒改善しただけで、です。
でもいいですし、元々あまり生産性の高くない人であれば
なんかでもかまいません。ポイントは
「とにかく急激に変化させない」
「とないかく継続することを最優先にする」
ことです。大事なのは効率化する手段でも、その基となる活動でも、現状でもありません。ただただ純粋な「量」的な改善が継続的に行われることです。
企業経営を維持するためには「売上」と「利益」が必要になりますよね。
既存業務において「売上」の中から「利益」を改善するというのは案外難しいものです。利益率を1%改善するだけで相当な苦労を伴うことでしょう。だから利益率を変えずに「売上」をあげることで利益の絶対値を向上しようとするのが多くの企業の事業方針ではないでしょうか。
でも、「コスト」の中から「利益」を生み出す方策を組み込むと、それらはすべて純利益に還元されます。売上の中から1500万の利益をうみだすというといったいどれだけの売上を上げればいいかわかりませんよね。ちょっとした大きめのプロジェクトだったりするかもしれません。
じゃあ、コストから1500万をうみだせればどうでしょう。
効率化することで一人ひとりの活動において無駄が減って楽になり、さらに効率化した分だけそれらはすべて純利益となります。売上がまったく変わってなくても利益率を上げることが可能になるというわけです。
ただし、プロジェクト活動のように「誰がどれだけ頑張ったから」という目に見える評価はおそらくできませんので、自分の評価につながらないから…という理由で手を抜いて今まで通りにしようとする人も多いと思います。
だから、これまでの企業でも本気で取り合おうとする経営陣というのはいませんでした。
ですが、ほんのちょっと、無理しない範囲でほんの少しだけ改善する…という活動をすれば、案外利益を増やすのは簡単だということを忘れないでください。実際、私は3年ほどこれを意識して続けた結果、続ける割合が多かったいくつかのタスクについては今現在でさえ誰にも負けないスピード感を以って遂行できる、というものがあります。
案外、興味ある方はちょっと数ヵ月お試ししてみてはどうでしょう。
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