ビジネス書は羅針盤
WebニュースやSNSなど、情報収集源の多様化が進む現代にあってもビジネス書は仕事や人間関係の諸問題を解決し、成長をサポートしてくれる道しるべであり、羅針盤としてビジネスパーソンの歩みを支えています。
私も、過去に買ったものを振り返って読むものも含めて月あたり2~3冊は必ずと言っていいくらい読んでいます。さすがに毎月2~3冊常に買ってますとは言いませんが…。
「ビジネス書」に関するアンケート調査が実施され、一般職、中間管理職(主任・課長・係長)、幹部・経営層(部長職以上)に分けてみると、働く男性ならではの興味深い結果が明らかになりました。
今でこそリモートワークが中心となって家から出る機会がグッと減ったことや、その分家のことにいろいろ時間を割けるようになったことで本を買うのも読むのもやや減った気がしますが、昔は技術書、ビジネス書、情報誌などはよく立ち読みしてました。替わりにストーリー性のある文庫や小説の類はほぼ皆無です。
今の私は48歳で、前職は部長級でしたが今は一般社員なので…42~44%の中に属している感じでしょうか。
新人のころはインターネットに転がっている情報だけでは全然足りなくて、とにかく情報をかき集めるために会社の窓から見える本屋に足繫く通っていました。しかも、何冊も会社が買ってくれるわけではないので、どうしても立ち読みが多くなります。吟味してからでないと買えないんですよね。
かといって本屋に迷惑をかけるわけにもいかないですので、我流ですが速読を身につけて、さっと読んで1ページでも有用な情報を見つけたら買う…なんてことしてました。一時期は年間20万以上使っていた頃もありました。
30代もトラブル消化の支援機会が多かったこともあって、「情報収集」「情報整理」の効率を上げるために独学で速読術を修得してからは、短時間の立ち読みである程度読めてしまうためそれで充分だったこともあったのですが、それでも"記憶"と言うのはあやふやなものでいずれは忘れ去ってしまいます。
そのため、やはりほんの少しでも気になったページがあれば購入しました。
インターネットは確かに得られない情報はないというほど情報に溢れてはいるのですが、情報が氾濫しすぎていて目的のものがなかなか見つからない…と言うこともままあります。
また、とにかくいろいろ探し回っているとウイルスやハッキングなど、悪意にも触れやすいという側面があります。
それに比べて「書籍」は目的が絞られているために、「タイトル」「目次」「序文」などを読むだけで目的のものであるかどうかを瞬時に判断できます。セキュリティ上の心配もありません。
インターネットが普及する直前に社会人になったこともあって、本だけが情報源と言う時代にも片足を突っ込んでいましたので、インターネット全盛の今でもそういうメリットを活かすことは疎かにはしません。
とはいえ、普遍的な情報は大抵収集しましたし、自分の中では整理もできていますので、それでも今尚「なぜ、本を買うのか?あるいは読むのか?」と言うと、
それらの本やインターネットから得た知識や情報をもとにして
自分の中で考えた結論が、一般論として正しいかを確認するため
に利用しています。
多角的に検証すれば情報精度もあがります。
他には
教育等で使えそうなネタを収集するため
に買うこともよくあります。書籍であればデザイナーや絵師の方がイラストなどで視覚的にフォローしていてくれることもあるため、企業が運営しているサイトでもない限りは書籍のほうがわかりやすい…なんてこともあります。
自分の考えを確認するとしても同じテーマで異なる時期に書店に向かい、再確認することがあります。
一度で終わりにしないのは、出版される時期や時代によって市場の価値意識が異なるため、「去年確認したから、今年は確認しなくてもいい」と言うことにはならないためです。
B2Bビジネスを主戦場とするのであれば「自分」を基準にするのではなく、常に「顧客(市場)」のニーズを基準にしなければ正しい考え方には行きつきません。
そのために、その時代を象徴するビジネス書、なかでも売れ筋のビジネス書は自分自身の思考や認識が凝り固まっていないかを比較、確認できるもととなるのです。 そういう意味でも、私はビジネス書から知識を吸収する…というよりは思考の向かう先を決定する「羅針盤」という使い方が一番しっくりする気がします。
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