一匹の野良猫と出会ったある夏の日の出来事【スダゲンキ】
こんにちは。
スダゲンキです。
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我が家には2匹の猫がいる。
名前はにゃーとみゅー。
名前の由来はにゃーは、第一声が「ニャー!」だったからで、みゅーはポケモンのミュウに似ていたから。
にゃーは今年で♀多分16歳、みゅうは同じく♀で現在7歳。
にゃーの年齢が不明なのは野良猫だったから。
今回はそんなにゃーと出会った時の話をしようと思う。
それはある夏の早朝、確か朝4時頃だった。
マンションの下から、聞こえてくる大きなエンジン音で目が覚めた。
窓から下を覗いてみると、バイクが倒れていて、その横には倒れた女性と横たわっている猫がいた。
僕は慌てて外に飛び出し、倒れている女性に大丈夫ですか?と声を掛けた。
小さい声で「大丈夫です。」と答えてくれたので、意識はあり、あたりに血も無かったので、幸い頭を打ったりもしておらず、命に別状は無いのはわかったけど、すぐに救急車を呼んで、女性は病院に運ばれたいった。
第一発見者なので、警察の現場検証が一通りあり、目撃した情報などを話し終えた頃、女性の近くで横たわっていた猫はまだ動けなかった様で、ようやく立ち上がり、足を引きずりながら、草むらへ逃げようとしていた。どうやら足をバイクに轢かれたらしい。
野良猫なのに、何となくこのまま放っておくのは良くないと思った僕は、猫を病院に連れて行こうと思い、猫を抱き抱えた所、思いっきり手を噛まれた。
かなり深く噛まれた。手が血だらけになった。
激しく暴れて噛みまくる中、何とか車に乗せて、救急動物病院に連れて行った所、やはり後ろ足を骨折していた。
救急病院で応急処置(自分の手も)してもらい、コンビニでキャットフード、牛乳を買って家に連れて帰った。
家についてからは、足を引きずりながら、家中の匂いを嗅いで回っていた。
キャットフードも牛乳にも一切手をつけず、多分、朝まで一睡もせずに過ごしたんだと思う。
翌日、改めて病院に連れて行って、ワクチン打ち、ギブスを付けてもらい家に帰ってきた。
病院の帰り道、僕の車の助手席に座りながら、あくびをして、シートで眠っていた。
多分、安心したんだと思う。
あれから16年。
早くに両親を亡くしている僕にとって、にゃーは、ペットではなく、一番長く人生を共にしている家族以上の家族というかけがえのない存在だ。
にゃーと出会ったあの日、助手席で初めて見た寝顔を今でもたまに思い出す。
今回も最後までお読みくださり、ありがとうございました。
スダゲンキでした。
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