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我思ふ Pt.33

「中二病であれ」

人と違う思想を持ち、人と違う感性に憧れ、闇を好むふりをする実は普通の人間をいつの頃からか、揶揄と不敬の念を込めて人は「中二病」と呼び始めた。


だが我思ふ。

重度の中二病患者は芸術というフィールドでは間違いなく活躍出来る。
中二病患者はクリエイティブな感性を持っているはずだ。
でなければ自分が作り上げたキャラクターになりきり自分の世界を築き上げるなど到底できる事ではない。
クリエイティブな感性を持っているからこそそれを作れる。

邪眼…あのお方…決して見られてはいけない闇の紋章…第7の感覚と黒い契約…平行世界の術者…

普通の感性で果たして思いつくだろうか。

私は色んな縁があり幸運にも芸術関係の方、又、それを生業としてる方とお話しする機会が多い。

これはいい意味で言わせてもらう。いい意味ね。いい意味(笑)

芸術家は「中二病」だと思う。

常人に見えない世界を見て、それを綴り、描き、彫り、作り、その世界を表現する。
それは中二病以外何者でもないと思う。

中二病は誇るべきもの。
偉大なアーティストが罹患する誇るべき病。

齢42にして思う。

精神年齢の成長や精神世界を描く能力は中二前後で止まる様な気がするんですね。
止まる直前が最高到達点だと思う。そしてそこから落ちてくる。
スレて、叩かれて、空気を読む力や、人付き合いのスキルの向上と反比例して偉大な能力を失っていくのだ。

そう、世間でいう「成長」はアートの能力でいう「退化」であると私は思う。

偉大なるアーティストは世間の目など気に留めない。
ひたすら自分の心地良い世界を作り上げ、そこに定住する。

それが人の目に留まり、飯が食える様になったら最高な人生だ。

異世界を救おうと立ち上がる若き戦士(アーティスト)達よ

まだその目に光を宿し老兵(アーティスト)達よ

人に見えない世界を説く吟遊詩人達よ

集えここに

形は違えど

線は違えど

最後に交わる点は

ただ1つだ

2022年 2月25 日


我思ふ

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