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我思ふ Pt.30

トゥ・ポイント・ワン・フォー…

この日…
男達は試される…
己が価値と…
己の立つ場所…

逃げるのは簡単だ…
踵を返し…
背を向ければいい…

だが…
我が性は男…

いざ試さん!!
我が力!!

そこへ向かえ!!
扉を開けばそこは戦場!!

武器を取れ!!
四方は敵の猛攻!!

立ち向かえ!
戦え!
我が生は人類!!
我が性は男!!

戦え!
戦え!
戦え!

セント…ヴァレンタインデー…2022…


何となく映画の宣伝風にセント・ヴァレンタインデーを揶揄してみたんだが…
虚しいな(笑)

ほぉん…
何だよ何だよ…
浮き足立ちやがってよぉ…
てめぇるぁ…

ヲヂサンも仲間入れてくれよぉおおお!!

楽しそうじゃねぇかぁ!若ぇ衆!!


さて、取り乱しましたが、ヴァレンタインデーですね。

妻子ある身であり、周辺に存在する鬼…あ、いや、女性は妻と上司しかいませんのであたしにゃ何も関係ねぇんですがね。

映画の宣伝風に揶揄した冒頭で述べましたが、この行事って男の価値が丸わかりになっちゃうわよねぇ。

自分がどの位置にいるのか、あぁつまりその…スクールカーストとかじゃなくて男性、雄、というかその尺の中で自分はどうなのってのが本当にわかっちゃうのよ。

だから空気なら空気の方が楽なのよね。
だって空気なんだもの。

雑魚なら雑魚の方が楽よね。
だって雑魚って知ってんだもん。

中途半端にイキって自分を大きく見せるのに日々力を注いで、陽キャに紛れた実は真正雑魚キャラなんですぅみたいな半端もんが一番辛く感じる行事だと思う。
否応なしに見せられるんだ。
自分が何であり、その集団での立ち位置は何なのか、その役割が。

何でそんな事分かるかって?

そりゃその…アレだ…よ…お、俺もそ、その…だ、だてに長く生きてねぇっつぅんだよ…

勇気を振り絞る女

価値を試される男

チョコレートを渡す渡されるという簡単なやり取りで一喜一憂する、そんな日。
やべぇ…
超楽しそう…

桜の花見、夏の花火大会、秋の紅葉シーズン、クリスマス、そしてヴァレンタインデー、恋人達が浮き足立つ年間行事が盛りだくさんな我が祖国日本であるが、学生の時分あたしゃこの年間行事の間に彼女がいた事が無い(笑)

だから今の奥様と初めて年間行事を満喫した時は楽しかったな。
感動しましたよ。

奥様と付き合って初めて頂いたヴァレンタインチョコ、忘れ得ぬ記憶です。

え?
今?

今は己の価値を示すチョコレートなんかいらねぇよ。
あたしゃ黒白波がありゃ何もいらんわ。

じゃあお若いの…
健闘を祈る…。

老兵は去るのみだ。

それでは皆様、良きヴァレンタインデーを。


2022年 2月14日


我思ふ




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