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オリエンタルベジタリアン、響きが好き

生の玉ねぎが食べられない。

生のネギが食べられない。

ニラが食べられない。

ニンニクは口に入れたくもない。

らっきょうもじぇったい口にしない。。

芯がなくなるまで徹底的に火の通された玉ねぎとネギなら大丈夫。

上記の食べ物はいわゆる五葷とされる食べ物ですね。大人になって知りました。

なぜ生だとダメで、ニラとニンニクとらっきょうは火が通っていてもダメなのか。

口に入れて、噛んだ時点で口内がピリピリするんです。不快です。美味しくない。生のネギとニラとニンニクとらっきょうならもう口からペっペっぺです。

問題は玉ねぎ選手ですよ。玉ねぎ選手は食の中でも万能選手です。ありとあらゆるところでご活躍されています。

私も料理する時は玉ねぎ選手使います。でもめ〜ちゃくちゃ、MECHA KUCHA、火を通してしか家では食べません。そうでなければ食べられない。

外食に行くと、玉ねぎ選手は裸体でグリーンサラダの上に鎮座し、デリの中では透明に紛れ込んでいます。キャロットラペによく紛れ込んでいます。他の客には見えなくても、私の目は誤魔化せません。取り除いていきます。お箸で慎重に、細く刻まれた人参に絡みつく透明な玉ねぎを、箸で揺すって落としてやります。取り除いた玉ねぎ一行はお皿の端に安置。せっかくお金を払って食べに来ているのでキャロットラペを残す事はしないです。人参大好きですし。取れる栄養素は取りたいじゃん。

もし取り除ききれなかったほんの少しの生の玉ねぎを食べるとどうなるか。もう食後5分でムカムカしてくる。気分が悪くなる。だんだん頭が痛くなってくる。ひどい時は吐き気が襲ってきて吐いちゃいます。これら症状は私が五葷を食べると共通して起こります。アリシンアレルギーなんです。世に認知されよ、アリシンアレルギー!(自己中でごめんなさい)

好きなカフェは住む街にたくさんもありますが、何軒かのカフェのキャロットラペは玉ねぎがもれなく紛れ込んでいます。サラダの上の生玉ねぎや、玉ねぎピクルスなら注文する際に「食べられないので生玉ねぎだけ取り除いてもらえますか?」と聞きます。食品ロスは避けたいですから。キャロットラペに関しては何も言えません。キャロット食いたい。だからこそこそと取り除きます。
食べ終わると、お皿を下げに店員さんが来ます。お皿の端に集められた薄くオレンジに染まったオフホワイトのなにか。奇妙に思われていやしないか、いつも内心プルっと小さく震えます。小心者です。

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時にはこんな事もあります。玉ねぎを取り除いても、人参に玉ねぎ要素がしみしみのラペ。めっちゃ熟成されたであろうキャロットラペです。
キャロットオンリーと信じてお口に放り込むと。「アウト〜!!」
とりあえず他の食材でその場を和ませます。冷静になってみます。あ、ありました。すごいです、私!発見した私天才です!私を苦しませる生玉ねぎの要素『硫化アリル』『アリシン』を打ち負かしてくれそうなやつ。まだあついポタージュスープです!お行儀悪いとか言ってられません、食品ロスの方が良くないです。
アリシンしみしみキャロットたちをホカホカポタージュの中にダイブさせます!しゃ〜ぶしゃ〜ぶしゃ〜ぶしゃ〜ぶ。カフェでベジタリアン流しゃぶしゃぶが始まりました。しゃ〜ぶしゃ〜ぶ。今日は旬の紅芋のポタージュです。紫色に染まる人参の気持ち・・・そんな事に思いを馳せてられません。
十分にアリシン死んでくれと願いを込めてしゃぶったキャロットをガブっと一口。もぐもぐもぐ。WOW!!ガチ消えじゃん!消えた!これなら食べられるううう。ガッツポーズです。母とハイファイブです。(母もアリシンアレルギーです。爆)

アリシンは加熱さえすれば消えます。

いつも、お皿に残った玉ねぎを見てなんだかな、変な気持ちになります。作ってくれた人に申し訳ないです。ご飯残すのも嫌です。

ヽ(´ー`)

そんな時知ったオリエンタルベジタリアンという言葉。
アーユルヴェーダや禅寺では五葷を食べない。五葷は成分や匂いがきつく、食べると精神に悪影響を与えるとされているとの事。
小さい頃から苦手だという自覚はあって今までも避けてきていた五葷。私は生まれながらに禅の何かがこの血に流れているのか、と嬉しくなったはいいが、食べなくても誰よりもメンタル安定してなさそうだけどね!!( ´θ`)ノ

精進します!

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