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【#3】大手とベンチャー

〈この記事を書いた人〉
福田浩樹(ふくだひろき)
1990年生まれ。大阪府出身。大学卒業後、医療機器商社に就職し病院の移転に関わるコンサルティング業務に携わる。その後、成果主義の営業に憧れ大手の住宅販売の会社に転職。しかし、軍隊式の企業風土に馴染めずわずか半年で退職することに。その後、少しの引きこもり期間を経て、再度成果主義の営業マンとして挑戦することを決意。投資用不動産の販売会社に就職し、全くの未経験ながら試行錯誤の末、独自の営業スタイルを確立しトップ営業マンになる。2022年4月に独立。新たな不動産営業の形を作るべく日々奮闘中。

こんにちは。今日は大手企業とベンチャー企業の違いについて話をしようと思います。

僕は大手企業とベンチャー企業の両方で働いたことがありますが、やはりそれぞれで求められる能力に違いはあったなと感じています。

皆さんも想像出来るかも知れませんが、簡単に言えば業界について大手では比較的広く浅く学ぶことが出来て、ベンチャー企業ではより狭く深く学ぶことが出来るというイメージです。

大手企業のメリットは取引先も大手企業になるケースが多く、やはり規模的に大手企業がその業界のトレンドを作るので業界の最新のトレンドや慣習などの情報が入って来やすいんですね。これは大きなメリットで業界全体の動きが分かるとその業界内でビジネスをする上では大きなアドバンテージが得られます。
また、社会人としてのマナーを学びやすい環境があるのも大手企業の強みだと思います。今の若い人は煩わしく感じる部分かも知れませんが、上司に誘われる飲み会での作法や社内での報連相なんていうのは組織を機能させていく上では重要な事であり、知っておいて損のないことだと思います。
ただ、同時に労働基準法や企業独自の規則や風習などによって働き方そのものや給与なども縛られる事が多いですし、大手企業に勤めているが故に知らず知らずの間に企業の看板の影響を強く受けるため、「本当の自分の実力」というのは見えにくい傾向はあると思います。

一方、ベンチャー企業ではどの業界に属しているかは関係なくより個人間の繋がりで仕事を行っていくことになります。そもそも企業の看板というものはあってないようなものなので、取引先やお客さんは「その人が優秀かどうか」という観点で判断されます。
従って、その人独自の人脈やコミュニティが出来上がっていく事が多く、良くも悪くも業界全体の動きに影響を受けにくい中でビジネスが進行していくことになります。
当然、独自のコミュニティの中で仕事をしていくが故にビジネスそのものが属人的になりがちで、例えば一般的なビジネスマナーなどなくても「そのコミュニティの中でのルール」のみでビジネスが成り立ってしまうことも多々あります。例えば、大手企業ではやはりビジネスでのやり取りは今でもビジネス文書に基づいてEメールを使っているケースが多いでしょうが、ベンチャー企業や個人事業で仕事をしている人は仕事のやり取りもLINEで行っているという人は多いと思います。ある意味「内輪ノリが成立してしまっている状態」で、そのコミュニティを出てしまえば一切通用しなくなってしまうリスクも背負っているわけですね。
しかし、やはり働き方や給与形態なども自由に設定されているケースが多く、その独自のコミュニティが大きく育っていれば20代で年収1,000万、2,000万稼いでいる、なんて人も珍しくありません。つまり、より「本当の自分の実力」が結果に反映される傾向があると言うことです。

以上のように、大手企業とベンチャー企業には求められる能力や身につける事の出来る能力に違いがあります。
気をつけなければならないのは、大手企業で出世していく力とベンチャー企業で活躍していく力というのは相反するものであるということです。
ベンチャーで活躍すればそのまま大手企業で通用するようになるかと言われると全くそんなことはありませんし、その逆も然りです。

大手企業で得られる能力で最も大きいものは「組織人として仕事をする力」です。規律を重んじ、周囲と調和を取りつつ仕事をしていく能力は非常に大切な能力だと思います。逆に言えば大手企業でどんなに活躍してもそこから起業して自分の会社を大きくさせる力やベンチャー企業で活躍する力というのは実はそこまで養われません。養われる能力のベクトルが違うわけです。
一方で、ベンチャー企業で得られる能力の最大の魅力は「個人ブランド」を作る事が出来るということです。組織が小さければ小さいほど、ビジネスはより個人に依存することになり「その人だから」出来る仕事が増えてきます。
従って、社会を独力で生き抜く逞しさが養われる一方で、大手企業に戻って組織の一員として働くという感覚はすり減っていくことになります。僕もそうですがベンチャー企業どころか独立して仕事をしている人間の中には「もう勤め人には戻れない」と考えている人も少なくないと思います。(戻りたくないのではなく、本当に戻ることが出来ないんです笑)
つまり、一生自分自身で仕事を能動的に進めていかなければ収入が確保できないという宿命を背負うことになるわけですね。

この様に大手企業で身につけられる能力とベンチャー企業で身につけられる能力には違いがあります。もちろん、両者に優劣はなく完全にその人の好みによって判断は分かれるでしょう。
大切なことは自分自身が人生において何を大切にしているのか、どんなことを達成していきたいのかを良く考えて自分自身で「選択」をすることです。
この「選択」を100%自分自身で行わなければどちらを選んでも必ず後悔します。
周りを見ていると、「(本当はこうしたいけど)○○だからここで働いています」
という様にどこか自分以外の何か(誰か)に判断を委ねてしまっている人を結構見かけます。

大袈裟ではなく、働き方を決めることは生き方を決めることです。
人それぞれ色んな事情があったとしても、それを決めたのは自分自身である、という自分の選択に100%の責任を持つことが後悔しない働き方=生き方に繋がるのではないでしょうか。

ではまた!

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