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【短編ホラー小説】短夜怪談「落下する影」

夕暮れ時。

レースカーテンをひいた窓の向こうを、毎日何かが落ちて行く。
鳥と思って放っていたが、その影は日毎に大きくなる。サッカーボール大まで大きくなった時、遂にカーテンを開けてみた。
黒いざんばらな髪を靡かせた男の生首だった。
瞬時に消えたが、にやりと笑った目はしばらく忘れられそうにない。



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