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【短編ホラー小説】短夜怪談「ティーポット」


鏡のように綺麗な銀のティーポット。何気なく見ていると、自分の後ろに青い作業服姿の男が映り込んでいる。家には誰も居ない。
えっ、誰?
見ていると、段々男が近付いて来る。肩に触れるか触れないかの辺りで勇気を出し、振り向いた。誰も居ない。ティーポットからも消えていた。「ティーポット?処分しましたよ。怖いし」
苦笑いする彼の後ろには、青い作業服姿の男が居る。また違う形で邂逅するのだろうか。

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