マガジンのカバー画像

佐和商店怪異集め

60
短編連作の創作小説「佐和商店怪異集めシリーズ」をまとめています。 夜はお化けがわんさか出るコンビニで働く女子大生・芽吹菫と、呑気な先輩おじさん・榊晃次郎は、どちらも霊感ありの凸…
運営しているクリエイター

#不思議

【創作小説】佐和商店怪異集め「間違わない」

夕方の佐和商店。 「ーー榊さん」 (ん?) 客のいない店内で、榊は一人、棚の整理をしている…

宵待昴
1か月前
7

【創作小説】佐和商店怪異集め「行く年の瀬に」

二十四時間営業でないコンビニ佐和商店の話。 大晦日。 年末だけども勤務はシフト制なので、…

宵待昴
5か月前
4

【創作小説】佐和商店怪異集め「瓶詰め」

大学帰り。 陽が落ちて暗い。 私・芽吹菫は一人で帰路についている。いつも通りに歩いていたん…

宵待昴
1年前
5

【創作小説】佐和商店怪異集め「琥珀色の記憶」

琥珀色をした明かりのことを、榊晄一郎は今でもよく覚えている。 夏だった。晄一郎とまだ幼い…

宵待昴
1年前
4

【創作小説】佐和商店怪異集め「端午の節句」

二十四時間営業でないコンビニ佐和商店の話。 今日は五月五日。端午の節句。 「じいちゃんへ…

宵待昴
1年前
2

【創作小説】佐和商店怪異集め「『時計』詰め合わせ」

※『時計』をお題としたワンライに参加した際に書いた四本です。 【時計】 休憩中。 事務所…

宵待昴
1年前
1

【創作小説】佐和商店怪異集め「雛祭りの宴」

在庫取りで倉庫のドアを開けた瞬間、私・芽吹菫は結構な声量で叫んでしまい、榊さんが飛んで来た。 「どうした」 「あの、倉庫が桃源郷です」 「はぁ?」 人生でこの先きっと言わないであろうワードを口走ってしまったくらいには、動揺している。ドアの向こうには、晴れやかで明るい場所が広がっていた。桃の木が延々と植えられた野原。満開の桃の花が、空を隠すほどに広がる。心地よい風が吹いていて、酔いそうなほどの花の香りを運んで来る。他にも様々な美しい花が咲き乱れていた。これ、幻覚とかじゃないの?

【創作小説】佐和商店怪異集め「金木犀屋敷の記憶」

「花びら」「救い」「握る」のお題をいただいて書いたものです。ありがとうございます。 ◆◆…

宵待昴
1年前
3

【創作小説】佐和商店怪異集め「満夜天の夜」

「暗闇」「残響」「かつて」のお題をいただいて書いたものです。ありがとうございました。 ◆…

宵待昴
1年前
4

【創作小説】佐和商店怪異集め「ハロウィンの不思議な夜」

オレンジ色の夜、だった。 真っ暗な街に、満月の光と、何が源か分からないオレンジ色の光が照…

宵待昴
1年前
3

【創作小説】佐和商店怪異集め「幽明(ゆうめい)奇譚」

「心臓」「灯る」「知らせ」のお題をいただいて書いたものです。ありがとうございました。 ◆…

宵待昴
1年前
1

【創作小説】佐和商店怪異集め「『愛しき夜』の物語」

今回の話は、Twitterのフォロワーさんである朝本箍さん(@asamototaga)と同じテーマ『絶望、揺…

宵待昴
1年前
1