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【先輩インタビューVol.8】三井農林株式会社 中村 康太さん(2013年卒)

埼玉大学を卒業し社会で活躍する先輩にインタビューする企画「先輩インタビュー」シリーズの第8弾は、2013年に埼玉大学理工学研究科分子生物学コースを修了された中村康太さんにYouth Buddyの中原と山中がインタビューしました(インタビュー実施日:2022年3月30日)。西新橋の三井農林本社ビルにて柔らかい雰囲気と笑顔で出迎えていただき、三井農林の紅茶を頂戴しながら明るい雰囲気でインタビューが始まりました。

※内容はインタビュー当時のものです


プロフィール

中村 康太 Kouta Nakamura | プロフィール
三井農林株式会社 企画本部 企画開発・ソリューション第一部
企画開発第二室長 兼 ECプランニング室長(2024年4月時点)2013年3月埼玉大学理工学研究科分子生物学コース修了。入社後、飲料メーカー向けの法人営業を約7年経験。スリランカ、インド等の紅茶産地訪問の経験を活かし、2020年から自社ECサイトの商品、コンテンツの企画開発を担当。週末は、妻、子供達とキャンプに行き、自然の中で気分転換をしています。

食を通じて人と人とをつなぐ


― 初めに自己紹介をお願いします。
中村です。私は埼玉大学理学部の出身で、現在33歳です。現在は企画本部、ECプランニング部EC プランニング室室長として働いています。

― 三井農林についてどんな会社なのか教えてください。
三井農林は、茶を中心とした飲料商品の製造・販売を手掛ける食品メーカーです。B to CだけでなくB to B向け事業も行っています。家庭用紅茶ブランド「日東紅茶」を有し、年間数千トンにも及ぶ紅茶を輸入している国内有数の企業です。B to B向けの事業は、例えばカフェ・レストランへの茶葉の販売や、飲料メーカーへの飲料原料の販売などです。安い値段だから買ってもらうのではなく、価値をつくってその価値に見合った価格での販売をしていきたいと日々考えています。

― 中村さんが三井農林に就職するまでの経緯を教えていただけますか?
私は食を通じて人と人とをつなぐことができると考えたため、食品業界に惹かれ、その中でもお茶に目をつけて、三井農林に就職しました。ただ、正直「何が何でも三井農林」という気持ちはあまりありませんでした。

― 大学生の頃はどのような活動をされていたのですか?
大学時代には学科の友人とバンドを組んだこともあります。


穏やかな雰囲気で質問に答えてくださった中村さん

魅力的なサイトやイベントを作るために

― 現在、中村さんが手掛けられているお仕事の内容について詳しく教えてください。
私は現在ECサイトの企画や運用、イベントの企画、運営などを主に行っています。イベントを行う趣旨は紅茶の楽しみ方を紹介して、消費者の方にお茶を知って好きになってもらうことで結果的に売り上げを伸ばすことです。サイト上では自分に合ったお茶の探し方を紹介しています。ペアリングの観点から、メロンパンやサンドウィッチ、大福に至るまで、好きな食べ物と合うお茶を紹介しています。大福は和菓子のため、紅茶とあわせるイメージ湧きにくいですが、意外と合うんです。紅茶がなぜそのような食べ物と合うのか。感覚的になりがちであるそれを、三井農林のサイトでは科学的にわかりやすく説明しています。そのもととなっているのは、弊社研究所による研究の成果です。

― そうなのですね。他にも三井農林のサイトの特徴はありますか?
会社側の視点になりますが、ECサイトの利点として、自分たちだけでやりたいことがやれるということがあります。身軽にいろんなチャレンジができます。どういうことかと言うと、小売店を巻き込んだ企画は、小売店側の意向もあるので、必ずしもやりたいことをやれるわけではないのですが、ECサイトは自社のやりたいことができます。失敗は失敗じゃない、直して次やればいい、やらないことが一番良くないと、会社からもチャレンジが推奨されています。

― ECサイトはどのように運営されているんですか?
ECサイトの仕事は、6人のチームで行っています。様々な企画があるため、自分たちの部署だけでは完結できないことも多く、ほかの部署を巻き込んで進めています。そのため、、自分たちの企画を理解して協力してもらうための会議が多いですね。展示会に行ったり、ネット検索をするなど、企画のネタ探しも行っています。

― イベントの企画・運営はどのようなことをされるんですか?
イベントの企画では、例えば記念日のイベントの実施があります。11月1日は日本人が初めて外国での正式な茶会で本格的な紅茶を飲んだ日という逸話があり、日本紅茶協会によって紅茶の日と定められているんです。紅茶の日は紅茶メーカーがこぞってイベントを開催するのですが、他社とは少し違う視点からのイベントを企画しました。それは茶室で抹茶のように紅茶を楽しむというもので、国産ブランドならではの観点、例えば「和」を大切にすることを意識しています。

― 店舗を出して自社のコンセプトを直に顧客に伝える取り組みはしないのですか?
そうですね、これもやりたいことの1つですね。昔はロマンスカーで走る喫茶室などをやっていて、2022年 3月5日に「令和版走る喫茶室」という形でリメイクしたところ、当時電車に乗っていた人達が懐かしんで応募し、大盛況になりました。この経験から店舗でのリアル体験の大切さを学びました。

事前に用意した質問を質問するインタビュアーの学生(手前:山中 奥:中原)

これからのキャリアについて

― 入社してから現在の役職に至るまでの経緯を教えてください。
私は、もともと品質管理を希望していましたが、企画職として入社し、その後も、営業、企画を渡り歩いています。自分がやりたいことを重視するのも大事だけれど、会社がやってほしいこと、必要なことをやるのも大切だと思います。営業は会社の顔であり、顧客に直で関わることができますし、企画はモノがない状態からお店に並ぶまで一貫して携わることができます、なので、営業も企画も両方とも魅力的な仕事だと感じています。

― 今後のキャリアについては、どのように考えていらっしゃいますか?
私は若手登用の機運に乗って33歳で管理職についていますが、キャリアは模索している最中です。今の会社でやりたいことができているため転職は考えていないのですが、ゼネラリストになるかスペシャリストになるのかは考え中ですね。勉強と実践の両方やることが大切なので、自分で常にそのような場を持ち続けたいと思います。

今の大学生へのアドバイス「寄り道を大事に」

― 私たち大学生にアドバイスをお願いします!
旅行、読書、いろいろな授業をとるなどの方法で、全然知らない分野のことを勉強することをお勧めします。社会がどうなっているのか、仕事をしている今だからこそ気になります。仕事と家庭があると自分の時間は取りにくくなるので、時間のある大学生のうちに勉強や体験をするべきです。最短距離で行こうとするのではなく、寄り道することも大事だと思います。

― ありがとうございました。

左から、キャリアセンター 石阪センター長、山中、中原、中村さん

インタビュー日:2022年3月30日
取材:経済学部 3年 山中萌 中原綾音
執筆:経済学部 3年 山中萌
(※学年は取材当時)
編集:キャリアセンター


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