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第4回公認心理師試験*受験してきた①

9月19日(日)秋晴れのもと、第4回公認心理師試験を受験してきた。

私は大学院2年生なのだけれど、社会人かつ経験年数を満たしているのでGルートでの受験が可能(本当は大学院に入学する前に20年近い社会人経験で受験資格はあったのに気づいていなかった…)。Gルートは第5回までしか受験できない。というわけで、今年が初チャレンジかつできれば今年で合格したいと思って勉強してきた。


いくつかの心理系予備校などで解答速報を出していて、それを見ると解答が微妙に違うところもあるようで、早速3つのサイトを元に自己採点した結果、

A→172点  B→178点  C→175点

という結果になった。でも、Cはこの自己採点の後、解答を修正していて(しかも3点の事例問題)結果、私の予想点数もマイナス6点…で、169点ということに。

ただ、いずれにしても合格点には達していそう。(マークミスがないことを祈る)


ちなみに、試験直前に過去問を解いた時の点数は

第1回試験→158点 第1回追試→174点 第2回試験→150点 第3回試験→147点

だった。私の実感としては第3回試験が激ムズで泣きそうだったのだけど、結果的には本番の今回は割と得点できたことになる。


第4回試験を受験してみての感想は、やはり幅広い知識と視点が求められる、ということ。そのため、1つひとつを暗記するだけではちょっと太刀打ちできないかもしれない。むしろ、書籍や論文を読んだり、心理としての姿勢や視点を理解しておく方が試験対策には近道かもしれない。

その点で言うと、おそらく私は用語の知識を暗記することより、理解する方に力を入れて勉強してきた。今回の試験ではそれがすごく役に立ったと思う。知識としてわからなくても、類推して正解を導き出すことができたような気がする。


大学院に入ってすごく感じたことは、

心理としての立ち位置、独自性、存在意義

をすごく意識してるんだなってこと。


他職種連携をする中で”心理”としての立ち位置はどこにあるのか?それを理解していると事例問題は解きやすくなるんじゃないかと思う。


例えば、医療であれば

医師→診断・投薬指示など  心理→心理検査・カウンセリングなど

という役割がある。


Gルート受験者にとっては、心理=カウンセリングという印象を持つ人もいるかもしれないけど、心理にとって”心理検査”と言うのは独自性を発揮できる大きなツールなのだ(と病院実習で実感した)。カンファレンスでは他の職種もたくさんいるわけで、心理の専門用語は避けて端的にわかりやすく説明できることも大事。


それから、教育であれば

教師→教育・指導援助など  心理→カウンセリング・コンサルテーションなど

という役割がある。


教師は”学校”という組織への適応を図ることが第一義になってくるけど、心理はもっと個別的かつ長期的な視点を取ることになる。(と思う)

そのような意味では、今回の問146のいじめを疑わせる生徒への心理師の対応を問う事例問題は、解答が②合計欠席日数なのか⑤学級における児童全体の様子なのか、で意見が分かれているようだけど、”⑤学級における児童全体の様子”が正解なのではないかなと、個人的には思う。

欠席日数というのも、もちろん心理師としてアセスメントのために気にするところではあるけれど、おそらく教師の管轄なのではないかと。それより、心理師としては、出席がどうこうではなく、当該の子どもがどう感じているのか(いじめと受け止めているのか)をアセスメントするところに専門性の発揮が期待されるのではないかと思う。だとすると、最初に確認することは”⑤学級における児童全体の様子”かなと。

期待も込めて(笑)


私が公認心理師試験の対策を始めたのは昨年の12月から。来年は臨床心理士の試験も受験予定なので、今回の勉強の中身を何回かに分けて振り返ってみようと思います。

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