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クルックフィールズに一泊して帰ってきた今も引き続き多幸感が続いている理由を探す「KURKKU FIELDS」(2)

家族四人で泊まったクルックフィールズ
タイトルにも書いたとおり、多幸感がずっと続いています。
ですが、この多幸感の正体、言い換えるとクルックフィールズの良さということになるのだと思うのですが、これがなかなか言葉で表すことができません。妻も同じようなことを言っていたので帰ってきてから二人であれこれ話しているのですが、なかなか難しいです。
なので、まずは体験したことをまとめてみたいと思います。 


この日は私たち以外に宿泊する人がいなかったため、なんと閉園時間の17時から翌朝10時まで貸し切りでした!

初日の昼間は長男がカラビナカーで出会った二歳年上の女の子と友達になり、すべり台やカラビナカーの中で遊んだりしているうちにあっという間に過ぎました。 
夜のバーベキューではとても丁寧に作られたのであろうことをひしひしと感じられる食材を、心地よい音楽の中(子ども二人見ながらは大変だったけれど)一生懸命焼いて食べて味わい、その後は隣接するセンターハウスの中にある本日貸し切りのBARへ。
なかなか夜の時間をゆっくり過ごすことができない妻にはこの時間も最高だったようです。(もちろん私にとっても♩)
このBARには小説、絵本、写真集など様々な本がたくさん並んでいたり、好きなレコードを流してもらうこともできます。(二日後にクルックフィールズでのライブを控えていたYEN TOWN BANDのMONTAGEとBillie Holidayを流してもらいました♩)

BBQスペースで流れていた曲や、BARに並んでいる本のセレクトを誰が担っているのでしょうか。音楽はとても場に良く馴染んでいましたし、本の量とクオリティーは圧巻でした。

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それもそのはずで、現在クルックフィールズの敷地内には新しい施設としてライブラリーを建設中とのことです。こちらも楽しみですね!
スタッフの方からこの話を聞いたとき、次回来るときは子どもの絵本を持ってきて外で読み聞かせてあげたいと思いました。(とても気持ちよさそう♩) 


翌日、とても気持ちの良い朝、「すべり台!すべり台!!」と連呼する長男をなだめながら、朝露に濡れる緑の中を散歩したあとに、落花生の収穫体験へ。(前日の夕方にも枝豆収穫体験をさせていただいたのですが、息子は収穫体験をさせてくれたお兄さんのことを大好きになったみたいで色々話していました笑)
私もお兄さんにいろいろ教えていただき、普通の枝豆と比べて少し遅いこの時期にしか取れない小糸枝豆は、夜のBBQで焼いて食べても美味しいと教えていただき、初めての美味しい体験に繋がりました。
生の落花生は、人の手で収穫するしかない手間がかかるものとのことでしたが、これをお土産にいただき帰って茹でて食べたところ、食感と独特の甘さと香りにビールが止まりませんでした。 

一仕事終えたあとのクルックフィールズの朝食では楽しみにしていたレモン色の卵をかけた卵かけごはん定食を食べ、そのあとはこれまた楽しみにしていた草間彌生「無限の鏡の間ー心の中の幻」の中へ、、、

草間彌生さんから見える世界を表したのであろう無限に続くドットの世界と、外に出た瞬間の自然溢れる緑との極端な対比に、この作品がここに置かれている大きな意味を感じました。

この作品の中でも大興奮だった3歳の長男ですが、今回のクルックフィールズでもっとも熱中したのがすべり台でした。(前回来た真夏はすべり台が熱くなりすぎてしまっていて滑れませんでした!)

この長いすべり台を滑ったあとは、木でできたジャングルジムとボルダリングになっている遊具を登って、またすべり台を滑る、そしてまた登る。また滑り、また登る。これを何度も何度も何度も繰り返しました笑

前日は遊具ではなく階段を選んで登っていた息子ですが、一緒に遊んだ二歳年上のお姉ちゃんに影響されたのでしょうか自分からジャングルジムとボルダリングに挑戦して、みるみる出来るようになっていく姿に関心(と少し感動を)してしまいました。

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夏に来たときに体験できた大好きな動物とのふれあいはお休み中だったり、楽しみにしていたカラビナカーの中でのチョークお絵描き用のチョークが今回は置かれていなくてできなかったりもしましたが、前回とは全くちがう遊びに最大集中して思う存分に楽しみ、彼は今回もクルックフィールズを上手にさまよえたのではないでしょうか。

小林武史さんがJ-WAVEのラジオ番組で『決して悪い意味じゃないけどクルックフィールズを「さまよってほしい」というようなことをおっしゃっていました。』

自然の中で、アートと遊具をいったりきたりして『さまよう』という体験は大人の私たちにとっても初めてのことで不思議な気持ちにもなりました。

ファブリス・イーベルの「ベシーヌの人」。我が家では緑の水の人と呼ばれている鬼才と呼ばれる方によるアート作品。
私の記憶の中では実物を少し巨大化させていたようで、
「こんなに小さかったのか、、びっくりした!」と妻に話すと、
妻は「三人いなかったけ?」とのこと笑
息子はというと、今回もぶつぶつ何かを言いながらまじまじと見続けていました。

そして息子はもう一つ気に入っている、アート集団Chim↑Pomによるキノコ雲のオブジェの方へと「きのこきのこ」と言いながら走っていきました。
(おそらく日本が落とされた二つの原爆を模しているであろうこの黒いアート作品、前回初めて見たときに三歳の息子の目からもキノコに見えていたことが印象的でした。)


クルックフィールズは、入口付近で流れている小林武史さんがこの場所のために作ったピアノ演奏による音楽もそうですが、自然の中に置かれた“人間が作り出した”アートや音楽によって、何度も行ってみたくなる場所となり、(良い意味で)すぐに理解しきれない不思議な場所になっているように思います。


クルックフィールズという「施設としての」体験を綴ってみましたが、今回の滞在の充実感、高揚感は、これだけでは全然言い表せていないのです。
続きます。


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