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Vol.1 最新の小売トレンド〜BOPIS

こんにちは。
久しぶりのnote投稿になります。

今日から少しずつ、「最新の小売トレンド」について発信していきます。

第1回目は、最近日本でも少しずつ耳にするようになってきた「BOPIS」について紹介します。

BOPOSとは?

BOPISはBuy-online-pickup-in-storeの略で、要はオンラインで注文して店舗で受け取るサービスを指します。小売業に従事されている方は、古くはclick-and-correctでも同じような構想があったのを覚えてらっしゃるかと思います。ユーザーの利用するデバイスがPCからスマートフォンに移行したことで、このトレンドは一層強くなりました。

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提供会社によって様々な目的がありますが、下記の3つの目的が代表的なものになります。

1.集客と店頭での追加販売
上からの既に来店前にインターネットを調べるのが日常的なユーザー行動になっています。
インターネット上で店内の在庫を可視化するのであれば、そのまま店頭受け取りしたり(BOPIS)、即配する(マイクロ・フルフィルメント)ことは珍しい発送ではありません。

2.オペレーションの効率化
先にお客様からの注文が可視化できれば、お客様を店内に迎えるお店側も効率的な店舗配置やオペレーションの設計が可能になります。また、お客様の側も古典的なECでも物流が不安な場合や、受け取りや返品に手間を感じる場合、店舗に向かうことがよりシンプルに感じれられます。

3.需要把握
近年ECでの買い物は珍しいものではありません。但し、平均単価や売れ筋商品は店頭とは大きく異なります。応用的な目的ですが、ECと店舗の購買データを把握して、より精緻なサプライチェーンを構築する重要性が増しています。

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米国では既に63%が利用

米国では、新型コロナウイルスの蔓延に伴う行動変容が社会に定着しました。2019年末には大手小売業の500社のBOPIS提供率は6%に過ぎませんでしたが、2020年末には43.7%に増加しています。ユーザーも63%が日常的に利用しており、ここ6ヶ月で23ポイント増加しています。
日本国内の調査では、約20%のユーザーがBOPISの利用経験がありますが、本格的な普及はこれからになります。(*参照:BigCommerce:「BOPIS: How Buy Online, Pick-Up in Store is Catering to Consumers’ Needs and Boosting Retailers’ Bottom Lines」)

店舗をフルフィルメント/コミュニケーションセンターとして位置づける

伝統的な小売業とECの関係では、ユーザーにとって不便なことが前提になっていました。例えば、ECでは遠方にある大型の集中倉庫を利用し、商品在庫を数日かけて都市部の消費者の手元まで運んでいます。また、店舗の出店計画も多くは不動産開発に依存しており、店舗間でのカニバリや、不動産賃料の高騰に負けがちです。FACYに代表される消費者との「新しい関係」においては、店舗をフルフィルメント/コミュニケーションセンターとして位置づけることにより、最適な商圏が構築可能になります。

BOPIS/Micro-fulfillmentを提供するためには、システム開発から、ユーザー獲得、フルフィルメント、決済などの仕組みを構築する必要がありますが、自社単独で行う場合は1購入あたり500円から1500円ほど損失が出ることも知られており、この点も国内でBOPISが広がりにくい要因となっています。

次号からはBOPISでの事例を紹介していきます。

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