アメリカはリーマンショックが再び到来!?若年層で流行中BNPLとは?

アメリカの若年層で、ネット通販での買い物で、BNPLという決済方法が流行している。

このBNPL(Buy Now Pay Later)とは、今手元に資金がなくてもクレジットカードのように決済ができるサービスである。

「それならもう、クレジットカードと一緒じゃん!」

と思われるが、実際クレジットカードとの違うメリットは3つ挙げられる。

メリット1・・・分割手数料が0円

・クレジットカードだと、基本的に3回以上の分割払いで最大約14%の金利がつくが、このアメリカで、流行しているBNPLは原則、何回払いにしたとしても手数料は0円。

メリット2・・・与信審査がない

・クレジットカードは原則、身分の審査(銀行口座の情報)があるが、BNPLにはない。

・BNPLの場合、メールアドレスと郵便番号だけで済むため、審査から発行までの時間もかからない。(支払いは郵便で送付され、コンビニ等で済ませることができる)

※審査がない分、最初の限度額も低い=デフォルトリスクが低い

メリット3・・・BNPLでの利益は加盟店からの手数料

・加盟店からの手数料で利益を得ることで、消費者への負担が軽減。

・加盟店としても、普段消費者がなかなか手をつけれないもの(Apple製品、高級ブランド等)でも分割払いという形で容易に消費者が買ってもらいやすくなる。

メリット4・・・リスクを被るのはBNPL企業でも加盟店でもなく、機関投資家

・消費者の債務を金融機関(銀行等)は証券化して、機関投資家に転売することで、BNPLの企業、加盟店、銀行もリスクを被らないシステムになっている。

次に、アメリカにリーマンショックが再到来する理由(BNPLのデメリット)について解説していく。

〜特大デメリット〜

・BNPLの当局は誰がどれだけの債務を抱えているのかを把握できていない。

これは深刻な問題で、かつてのリーマンショックが起こったのも同じようなシステムで、簡単に説明するとリーマンショックが起こった要因は、消費者の住宅ローンの債務を証券化して世界の投資家に売買したことが原因であった。

今回のBNPLも消費者の債務を証券化して投資家に売っているという事実がある以上、同じリスクがあることはもう説明するまでもないだろう。

しかし、直近の米経済では消費者の消費がますます加速することが見込めるため、このBNPLの影響でアメリカ経済の発展は短期的にますます続くと考えられている。


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