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青空とコンビニと、中国と日本と

かつて上海に駐在帯同で滞在しており、いまは帰国されて中国野菜を中心としたネットショップ「茉莉商店」を運営しているねねさんのnoteを読みました。

何かと大変な思いをしがちな「駐妻」の当事者の立場から、9年間の経験で辛かったことや楽しかったことが忌憚なく書かれています。自己決定権というものがいかに大事か、身につまされてよくわかる文章です。

帯同に限らず、海外生活に興味のある人は読んでみてほしいと思います。

「青空とコンビニ」

そんなねねさんのnoteで、僕が気になったのは「青空とコンビニ」という一節でした。

将来を考えるにあたって、逆に日本への適応が不安になったねねさんは静岡県への短期移住を決意します。その時の経験が、最終的に日本への帰国への意志を強くさせるに至ったようなのですが、その時に何よりねねさんを喜ばせたものがこの「青空とコンビニ」だったそうなのです。

この感覚、中国に住んでいるものとしてはよくわかります。僕も最近はご無沙汰ですが、日本への一時帰国のたびにこの「青空とコンビニ」のありがたさを噛み締めてきました。

きょうはその「青空とコンビニ」について書いてみたいと思います。

中国で得がたい青空

まず「青空」のほうについて。中国で都市部にいると、ポストカードの写真になっているような「抜けるような青空」というものにありつくのが、なかなか難しかったりするのです。

中国で大気汚染が深刻なことは、日本でもよくニュースになるのでみなさんご存じかと思います。特にねねさんの住んでいた上海であったり、北京などの北の方の土地では、前が見えなくなるほどの大気汚染が発生することもあるそうです。

僕が住んでいる南方はそれらの土地に比べるとかなりマシなのですが、それでも工場から出る排煙であったり、そこかしこにあるマンションの建設現場から上がる粉塵だったり、風に乗ってきた赤茶けた砂だったりでなんとなく視界がぼやけ、晴れてるはずなのになんか空が気持ち良くないなあ、という日が結構あります。

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