見出し画像

駐在帯同「病みトリガー」を分析する(後編)

こんばんは、寧々です。
前編は非常に気持ちの悪いところで終わってしまいましたが、今回は明るいお話になるはず。

▼前回の記事はこちら

今回も子育てステージごとに病み度を★で表していきます。

9.1歳+4歳ワンオペ育児(駐在6年目)

病み度:★★☆☆☆(2)
育児ノイローゼに陥った事を機に、託児を利用して自分1人の時間を作り始めました。次女は人見知りしないし、他所に預けても問題なさそう、と思えたのも大きいです。

熱中できれば何でも良かったので、ひとまず託児サービス付きの点心教室に入門。「ただの自分でいられる時間」が久々だったこともあり、気持ちがどんどん前向きになっていきました。

▼その時のお話はこちら

また、長女が幼稚園に馴染み始めてお友達ができ、園つながりのママ友も増え、新たな交友関係が広がっていきました。

みな同様にワンオペ育児なので、誰かの家に集まり、連携プレーで子どもたちの夕飯やお風呂を済ませたり、旦那さんが飲み会でいない日には負けじとママ友と宅飲み会を開いたりと、「寂しく待つ日々よ、さようなら!!」と、開き直って楽しく過ごすようになりました。真面目でお利口さんな妻を辞めたのです。

夫の激務は変わらずでしたが、「なんとなく手抜きしながらラクに過ごす」ができるようになりました。

10.2歳+5歳ワンオペ育児(駐在7年目)

病み度:★☆☆☆☆(1)
次女も幼稚園に入り、昼間完全に1人で行動できるようになると、それまで封じ込めていた「あれしたいこれしたい」が爆発しました。

点心師を皮切りに、国家資格を2つ取り、やれば出来る!と、自信を取り戻しつつありました。ほんのり「日本に帰ったら仕事にできないかな」なんて考え始めた頃です。

1人で自由に動けるのと、子どもが成長して楽になった事もあり、このあたりの精神状態はとても良かったと思います。

11.3歳+6歳+三島へ逃避行(駐在8年目)

病み度:☆☆☆☆☆(0)
長女の小学校入学が目前に迫り、家族の将来設計が気になりだした頃。帰国の話もちらつき始め、急に日本に適応できるか不安になってきました。

「では、試しに移住してみよう!!」と計画し、静岡県三島市に母子で一ヶ月短期移住することに。

一ヶ月、ワンオペ育児ながら親子ともに楽しく、何より久々の青空とコンビニが嬉しすぎて「もう今すぐにでも日本に住みたい!!」と気持ちは揺るぎないものに。三島で完全に浄化されたのでストレスゼロです。

12.第三子妊娠+4歳+7歳+シッター+夫(駐在9年目)

病み度:★☆☆☆☆(1)
3人目の妊娠がわかると、それまでの育児で病むことは目に見えていたので、「あの頃の精神状態には絶対戻りたくない」と夫によく伝え、妊娠初期からお手伝いさんをお願いすることになりました。

この予防措置が功を奏し、3人目は妊娠中から産後まで、病むことなく過ごせました。穏やかに赤ちゃんと接することができたのは初めてで、長女と次女にもこんな気持ちで関わってあげたかったと後悔。

夫も夫で変わり始め、家族に時間を割くようになりました。子どもへの接し方も上手くなり、育児のパートナーと呼べる存在に。

3人育児というと大変そうだけど、関わる大人が増えたことで、ようやく子育てが楽しいと思えるようになりました。

13.1歳+5歳+8歳+シッター+夫(最終年)

病み度:★★★★★(5)
ここまで徐々に心身の状態を回復させてきたのですが、最後にガクンと下がります。

「そろそろ帰国」という話が数年前から出ていたものの、確定せず、「今年こそ」「今年こそ」と、どんどん滞在年数が伸びていきました。子どもの教育のことや、自身の復職など、家族の将来設計ができない事に苛立ちをつのらせていきます。

夫の海外での活躍を応援したい気持ちが第一にあり、じっと耐えてきたものの、いい加減、自分の未来も考えたくなったのです。気持ちが抑えられなくなり、度々強い口調で言い合うことが増えました。日本で子どもを育てたい、日本で働きたい、日本であれがしたい、これがしたい…

本気度が伝わり、夫も駐在生活に疲れていたので、いよいよ本帰国が決まったのですが、今度は「私は日本で働けるのだろうか?」という不安がうわっと襲ってきました。

3人の乳幼児を抱えて無職10年…。
資格なし、スキルなし。

同じ状況の方ならわかるでしょうか、この恐怖。

こうして晴れて本帰国を果たすも、夢から現実に引き戻され、「自分に何ができるのだろうか…」と自問自答の日々が始まったのです。

ここでの病みトリガーは「先の見えない生活」「復職への不安」です。育児の問題を乗り越えても、次から次にやってきますね!

最終年で、まさかの病み度★5になってしまいましたが。

でも帰国後になんだかんだで個人開業し、紆余曲折を経て3年後、現在では元気いっぱいです!!考え考え、解決しながら進めばどうにかなるので大丈夫!!個人開業の背景などは、いつか書きたいと思います。

これで後編を終わりますが、なんだかスッキリしないので、次回「駐在帯同を楽しむには?」にて締めくくろうと思います。

それではまた。

茉莉商店・寧々

サポートしちゃう?