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東京パラリンピック 車いすテニス 国枝、上地が決勝進出!!

9月2日、車いすテニス競技7日目、男子シングルスの国枝選手と、女子シングルスの上地選手が、共に準決勝で勝利、決勝進出を決めた。
これで、銀メダル以上が確定した。

センターコート、第2試合で入った上地選手は、リオの準決勝で敗れた相手、オランダのアニク・ファンコート選手と再び対戦することになった。
ファンコート選手は、上地選手がパラリンピック初出場となったロンドンでも、上地選手に勝利している。上地選手にとっては、鬼門とも言える対戦相手かもしれない。

上地選手は、試合が始まってすぐに2ゲーム連取、1ゲームキープされたものの、4−1とリードを広げ、第1セット6−2で奪った。
第2セットも、終始上地がゲームを支配し、同じく6−2で勝負を決めた。
もともと守りと戦術面うまさでは世界一といってもいい上地選手だが、そこにチャンスがあればコートの中に入って攻めていく、攻撃面も一層強化されている。

決勝の相手はもちろん、世界ナンバー1、オランダのディーダ・デグロート選手。
対戦成績は、デグロート選手22勝、上地選手15勝と、差がないように見えるが、2018年以降、上地選手は4勝しかできていない。
だが、東京の舞台で金メダルを獲ることにかけてきた上地選手の意地を、明日の決勝で見せてほしい。

男子シングルス準決勝は、国枝選手が世界ランキング5位の、ゴードン・リード選手にストレート勝ちを収め、決勝進出を決めた。
前日の、準々決勝では、第1セット2−5まで追い詰められ、そこから逆転を果たした国枝選手。
一方、リード選手はダブルスでのプレーが冴え渡っていたので、国枝選手が決勝に進出できるのは五分五分ではないかと思っていた。

だが、前日のウデとの試合よりも”仕上がっている”感があった国枝選手。
特にリターンゲームで、リード選手を封じ込めていった。
結果的には、リード選手のサービスゲームは、最初の1ゲームだけキープを許し、あとは全て国枝選手がブレークに成功していた。
リード選手が得意な、サーブやアプローチショットでネットへ詰めて決めるというパターンをことごとくつぶしていった。
第1セット6−3、第2セット6−2と、余裕のある勝利だった。

決勝の相手は、当然、世界ランキング2位のアルフィ・ヒューエットだと予想していたが、番狂わせがあった。
ヒューエット選手は、唯一といっていいほどの、国枝選手との勝敗が互角の選手だ。
2021年も国枝選手がヒューエット選手に3連敗を喫している。
決勝は当然ヒューエット選手が勝ち上がり、国枝選手は厳しい戦いを強いられると予測していたのだが、やはり勝負事は分からない。

決勝に進出したのは、世界ランキング8位のトム・エフベリンクだった。
国枝選手との勝敗は、国枝選手の9戦全勝。
最近の対戦の数は少なく、あまり参考にならないかもしれない。
世界ランキング2位の、金メダル候補を破った勢いに怖さを感じる。

男子シングルスの決勝は、9月4日に予定されている。

明日は、クアードの3位決定戦に菅野選手、男子ダブルス3位決定戦に国枝/眞田組、女子シングルス決勝に上地選手が登場する。
明日は全ての試合がメダルをかけた戦いとなる。

9月3日のオーダーオブプレーはこちら。
https://olympics.com/tokyo-2020/paralympic-games/ja/results/wheelchair-tennis/paralympic-schedule-and-results-date=2021-09-03.htm


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