見出し画像

東京パラリンピック 車いすテニス 上地が準決勝進出、国枝/眞田組、菅野は3位決定戦へ

8月31日、車いすテニス競技5日目、今日は予測を覆して、番狂わせが起きないかと思っていたけれど、予想どおりの結果となってしまった。

女子シングルスの上地選手は、中国の選手にストレートで勝利し、準決勝に勝ち進んだ。
第1セットの序盤は、お互いにサービスゲームをキープする展開となった。
中国の珠選手も、思い切りのいいショットで上地選手を揺さぶる場面もあったけれど、珠選手リードの4−5、上地選手のサービスゲームから、一気に上地選手が仕掛けていった。
それほどの強打はないけれど、確実なコントロールで相手を翻弄し、計算どおりにポイントを重ねていき、7−5で第1セットをものにする。
第2セットは、上地選手が完全に試合を支配して、第2セット6−1で勝負を決めた。

女子シングルスは、第1シードから第4シードが順当に準決勝に勝ち進んだ。
上地選手の準決勝の相手は、世界ランキング3位、オランダのアニク・ファンコート選手だ。
ファンコート選手は、ロンドンでシングルス、ダブルスで銀メダル、リオでは、シングルス銀、ダブルス金を獲得している実力者だ。
過去の対戦は35勝19敗で、上地選手が大きくリードしているが、リオでは準決勝で上地とファンコート選手が対戦し、フルセットのうえファンコートが勝利した。
東京で、リオの雪辱を果たせるか、要注目だ。

女子シングルスの大谷選手は、世界ランキング1位のディーダ・デグロート選手との対戦となった。
2020年の全仏オープンで、大谷選手がデグロート選手を破る金星を挙げたことがあったので、今回もなんとか壁を崩せないか期待したが、世界ナンバー1の壁は高かった。

明日は、上地選手と大谷選手が、デグロート/ファンコート組とダブルスの準決勝を闘う。
この試合も、かなり厳しい結果が予想されるが、ぜひ番狂わせを起こしてもらいたい!

男子ダブルスの国枝選手と眞田選手は、イギリスのアルフィー・ヒューエット/ゴードン・リード組に敗れ、決勝進出はならなかった。
ヒューエット選手の強打と、リード選手のネットプレーは予測していたけれど、今日の試合ではそれが完璧に機能していた。
かつて、国枝/齋田組がそうだったように、今のイギリスペアに勝てるペアは、いないかもしれない。

まだ、3位決定戦が残っている。
対戦相手は、オランダペアとなった。
アルゼンチンのフェルナンデス選手のペアが勝ち上がってくるかと思っていたが、ちょっと予想外だった。
3位決定戦は、おそらく明後日になると思う。

クアードの菅野選手も、決勝進出ならず、3位決定戦に回った。
世界ランキング2位、オランダのサム・シュローダー選手相手に、もう少し粘ってもらいたかったが、かなり疲れを感じているように見えた。
明日は、クアードのダブルス、3位決定戦が行われるので、なんとか疲れをとり、元気なプレーを見せてもらいたい。

明日は、男子シングルスの準々決勝が行われる。
センターコート11時から国枝選手対フランスのウデ選手の試合が始まる。
ウデ選手とは、長くライバル関係が続いていたが、ウデ選手はこのところやや元気がない。
やや波がある選手でもあるので、明日、ウデ選手のサーブが恐ろしいように決まるようなことがあると、もしかしたら、ということもありそう。
国枝選手は、ウデ選手に対戦成績では圧倒しているので、安心して見ていられるはず!

センターコート第3試合に、上地/大谷組のダブルス準決勝、第4試合に、菅野/諸石組のクアードのダブルス3位決定戦が予定されている。
その他、コート1でも、男子シングルスの準々決勝2試合、女子ダブルスの準決勝が行われるが、どれもかなりハイレベルな戦いとなるはずなので、ネットの中継でもいいので、絶対にチェックしてほしい!!

9月1日のオーダーオブプレーはこちら。
https://olympics.com/tokyo-2020/paralympic-games/ja/results/wheelchair-tennis/paralympic-schedule-and-results-date=2021-09-01.htm

この記事が参加している募集

よろしければサポートお願いいたします!