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噛み合わせがパフォーマンスにおおきな影響を及ぼす?

ステフィン・カリー選手が試合中にマウスピースを口から出して咥えている光景をよく目にします。

マウスピースといえば、ボクシングやK-1などの格闘技やラグビーなどの激しいコンタクトスポーツをしているアスリートがつけているイメージが強いですが、近年では、海外をはじめ、国内の多くのアスリートが着用しています。

マウスピースをつけるとどうパフォーマンスが変わるのか?

そんな疑問にお答えしていきます。

結論

①マウスピースを付けるとパフォーマンスアップする可能性が高い

②歯並びや嚙み合わせが悪いとパフォーマンスが低下するのはもちろんのこと、身体のアライメント不良を起こし疼痛の原因になる可能性がある

歯も立派な体性感覚である

体性感覚システムは私たちが何かしらの動きを起こしたり、姿勢を制御するために必要不可欠な感覚システムです。

例えば、デスクワークをしている人であれば最初の頃は背中が丸くなっている姿勢に対して頭がエラーを起こし、「その姿勢良くないですよ」という信号を出して「腰痛や肩こり」といった疼痛をアウトプットとして出したり、首の痛みから眼精疲労や頭痛に繋がったりします。

しかし、そのエラーが数年~数十年と続くと体性感覚が鈍くなり、その姿勢をしていても問題なく何時間も作業ができてしまい、姿勢が崩れていることすら気付かなくなってしまう人もいます。

体性感覚と言えば、膝や肩、足首などの関節や筋肉、腱・靭帯、皮膚などがイメージされますが、「歯」も立派な体性感覚の一つです。

アライメントにおける歯の重要性は以下の通りです。

①頭部の位置を決定する重要な因子の一つであるひとつである

②骨連鎖により全身のアライメントに影響する可能性がある

歯並びが悪いあるいは嚙み合わせが悪いと歯からの感覚情報が正確に把握できずに自身の「頭」の位置把握が曖昧になり、頭蓋骨や下顎骨のズレに繋がる可能性があります。

また、頭部のズレから下行性の骨連鎖によって全身の骨のアライメントに影響を及ぼす可能性があります。

咀嚼筋や歯並びは下肢の筋力に影響する

咀嚼筋や歯並びは下肢筋力に大きな影響を与えると言われています。

これは多くのアスリートやトレーニーの方は経験的にわかっているかもしれません。

実際にデッドリフトをする時に本当にそうなのか確認してみました。

口を開けた場合と奥歯を食いしばった場合では最大挙上重量が私の場合は20㎏変わりました(笑)。

※力む時に舌を噛んでしまうかもしれないので行う場合は気を付けてください。

これは「歯」からの体性感覚にどれだけ依存しているかによってかなり結果は変わってくるかと思いますが、普段から食いしばる癖がある人はかなり変わってくるかと思います。

マウスピースをつけるとどう変わるか


マウスピースをつけることで嚙み合わせの悪さを補ってくれ、筋出力の向上はもちろんのことバランス感覚や疼痛を一時的に緩和する可能性があります。

マウスピースをつけることで奥歯を食いしばりやすくし三叉神経を活性化させることができ、脳機能を活性化することができます。

特に歯並びや嚙み合わせが悪く、うまく奥歯で食いしばれなかったり、食いしばる力の左右差が大きい人はビックリするくらい効果が感じられます(私がそうでした)。


マウスピースを選ぶ注意点


マウスピースを選ぶ時に私が絶対的にオススメしているのが歯科医師によるオーダーメイドもしくは歯科医師と提携してオーダーメイドもマウスピースを作っている会社をお勧めします(現在はオーダーメイドのマウスピースを作成するのは歯科医療行為になるため必ず歯科医師を介して製造しなければいけません)。

反対にあまりオススメできないのが1000円~2000円程度で購入できる既に作られているマウスピースです。

歯並びや嚙み合わせに合わないマウスピースをつけることで誤った情報入力が起こり、むしろパフォーマンスを下げてしまうかもしれないからです。

場合によっては肩こりや腰痛、姿勢不良の原因にもなり兼ねません。

まとめ

マウスピースがパフォーマンス向上をもたらす可能性はとても高いと言えます。

理由は以下の通りです。

①「歯」も立派な体性感覚の一つだから

②三叉神経を活性化させ、脳機能の活性化が期待できるから


オーダーメイドとマウスピースは8000円~13000円ほどしますが、パフォーマンス高めるためのツールということとそれによって得られる恩恵のことを考えるとコスパが良いツールだと思います。

1000円ほどで購入できるマウスピースが奇跡的に自分の嚙み合わせと一致してパフォーマンスが高くなる可能性はありますが、あまりオススメはできません。

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