見出し画像

宿題を出してほしい?

今年度、特別支援学級を担任し、前期の面談が終わりました。

保護者の中には昨年度たくさん宿題が出ていたからか、宿題を出してほしいという要望を伝える方もいました。

なぜ宿題を出してほしいのか聞いてみると、帰ってからする事がなくYouTubeばかり見ていて困るからやる事を与えてほしいとの事でした。

YouTubeの代わりに宿題をやらせるという行為は、保護者のエネルギーがたくさん必要だと思います。
恐らく、やらせるために、保護者からの厳しい言葉で学習に向かわせ、学びが嫌な物になる可能性があるという話をしました。

学びは怒られてやるものでしょうか。

保護者には、これまで宿題をさせていた時どんな言葉かけをしていたか思い出してもらい、強要することの大変さをお伝えしました。

その後、保護者も子供も比較的穏やかに、気持ちよく学べる方法を紹介しました。

それは、お菓子作りなどの体験を一緒に行う事です。

お菓子作りは、重さを測ったり、比率を考えたり、オーブンで時間を把握したりと緻密に計測し、手順通り作る事が求めらます。ですので算数の学習の基礎に非常に役に立ちます。

筆算の練習やドリルをやるよりたくさんの学びが得られると思います。

体験が乏しく数字の感覚が体感で分かっていない子がたくさんいます。

家庭の生活の中で数字を扱う体験を幼いうちに何度も経験した子は、感覚が備わっていると感じます。

子供のためにならない宿題は保護者も子供も苦しめます。そんな、拷問になる前に今一度宿題のあり方を考えていきたいですね。