(うつ病・復職日記)アレコレ欲張る時は黄色信号の時
2度目の復職直後に書いています。
体調不良に陥り、通院、休職、休養、場合によってリワーク通所、復職/社会復帰まで。
置かれている状況、要する時間、使う制度、支援してくれる人、環境。全てが誰ひとりとして同じことはないと思います。私の場合、2度の休職を経験してますが、その2回ですら何もかもが違った。
その中で、印象に残ったことを振り返ります。
ひとつのことに集中してた休職期間
休職直後はひたすら寝ることしかできなかった。"ひとつのことに集中"というより、それしかできなかった。
動けるようになってきた回復期。リハビリと思ってパソコンを使って作業をしてました。徐々に9時-17時でできるようになってきた。この時、休憩は休憩、パソコンはパソコン。何かひとつのことに集中してやってました。
リワークに通っていた時。講座を聞いている時は講座内容に集中していた。とはいえ、ノートに書いたり、グループワークをしたり。前述のひたすらパソコン作業だけと異なり行なっている作業は複数あるけど "講座内容に集中している" という観点で、ひとつのことに集中してた。
脳はマルチタスク(複数のことを並行してやること)が苦手らしい。脳はシングルタスクが好き。通っていたリワークで習った。
休職期間、特に後半が充実した時間を過ごせていた要因は、ここにあるのかもしれない、と思った。
アレもコレもやろうと思い始めた復職直後
復職直後の大きな変化の一つは入ってくる刺激。情報量の多さでした。
復職準備期間に業界動向を読み始めた。とはいえ、社内情報は見られないので一般的な話まで。自ずと、少し読みかじって終了、とできていた。
復職直後、社内情報に触れ始めると実感します。1年強の休職期間での社内の変化、世の中の変化、技術の進化に。
気が付くと、各社・各地で行われる技術セミナーや業界動向セミナーに参加登録をしている。アレもコレも。
結果、日時の重複が起きる。だけど、最近はオンライン開催してくれるので同時参加さえ可能。アチラを聴きつつ、コチラを聴く。
当然、どちらも理解度が低い。
そんな数週間を過ごして、ふと思った。
「全然 "いま ここ" に集中できてない」
薄らですが、私に黄色信号が点灯しているぞ、と感じ始めていた。
焦りか、プライドか。
復職。じっくり、徐々に慣れていこう、と思ってる。
業務量はかなり控えめ。
あの会議にも出たいと言おうかな?いや、やめておこう。この作業に参加させてといこうかな?いや、やめておこう。
いま私ができること。求められたこと、一つに集中しよう。
そう思い、周囲の配慮があるうちは、それにしっかり甘えさせてもらおう。長期間かけてでも少しずつ貢献できるようになれば良い。そう思ってる。
だけど、業務量にはブレーキが踏めても、"情報"と"自己研鑽"にはブレーキを踏めてなかった。
業務に触れてなかった空白期間への焦りかも知れない。
自分はまだまだ新しい技術にも精通してる、と思いたい。そんなプライドなのかも知れない。
その両方かも。
あぁ、まだそんな感情もあったのだな、と気がつくことができました。
一旦、待とう
通っていたリワークのストレスマネジメントの講座での話。
個人ワークで「自分を落ち着かせる "合言葉" を書いてみて下さい」というのがありました。
いくつか書いたうちのひとつが、
「一旦、待とう」
気がはやる気持ちは分かるけど、焦ってる時、考えることが多すぎる時。自分で自分に言ってあげる言葉だったので書きました。
個人ワークシートを取り出して眺めます。そして、自分に言ってあげました。
「一旦、待とう」
興味が湧くのは良いこと。その気持ちは認めてあげようと思う。だけど、流石に同時並行はやりすぎでした。
あの人なら何て言う?と考えてみた
あの人なら、今の私になんて声をかけるだろう。他者視点を取り入れてみた。きっと、最初に様々なことに興味を持ててる状況をまずは褒めてくれる。嬉しい。でも、その後に、
「アレもコレも、しかも同時にやらなくてはいけないのですか?」
あの人なら多分、そう言う。
私はきっと「同時にやる必要はないです。でも、気になるのです。」と答える。
すると「じゃぁ、ひとつずつ。順番を決めて、ひとつずつ、やっていくのはどうですか?」と返ってくる。
うーん、確かに仰る通り。いつの間にか学ぶこと自体が目的になってる感じするし。
やりたいことリストを書いて順番に
一旦、待って、会話を脳内再生しました。そうね、順番にひとつずつ。焦らずやっていけば良いことですよね。
少しずつ、焦りモードから冷静モードになっていく。
運が良いことに、夏休みの季節。
やりたいことをリストに書いて、順番をつける。1番目から順々に、本を読む。実機操作をしてみる。
そんな夏休みの過ごし方になりました。
積み本が消化されていくのって、気分が良い。
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