[適応障害と休職]#9 休職中の過ごし方(後編・リワーク)
#8 休職中の過ごし方(前編) からの続きです。
2023年の春から休職中。休職は2回目です。
ひたすら無気力だった時期。焦ったり、迷ったり。色々を経由して、2024年の今、感じていること、考えていること、体の状態。
自分で読み返せるよう、書いていこうと思います。
やっと、振り返ってみようと思えたし、今の感情を忘れたくない、と思ったので。
休職中の過ごし方(7ヶ月〜12ヶ月)
休職7ヶ月目から12ヶ月目までは #8 休職中の過ごし方(前編) の経緯でリワークに通いました。
最初は、2ヶ月くらいで卒業するつもりでした。面談でも最初から終了時期を見据えていることを言った程ですから。だけど、そうしなくて本当に良かった、と感じています。
なお、すべての人にリワークを薦めたい、という意図で書いていません。
それぞれの事情があり、環境があり、価値観がある。ましてや、リワークといっても場所によって様々だと思うからです。
この記事は、あくまで私がお世話になったリワークが、私にとって素晴らしかった。とても、お世話になった。感謝の気持ちを忘れたくないから書いています。
渋々、通い始めたリワーク
無知というのは怖いものです。
リワークに対して良い印象を持っていませんでした。完全な思い込み。正直に言うと「暗い病院にぶち込まれる」くらいの感覚でした。恥ずかしいです。
初めてリワークに行った際の面談で、正直に「リワークに通ったアリバイ作りにきた」と伝えました。後日、このことを改めてお詫びしたものです。
今では大変感謝している方に、そんなことを言うなんて。でも今思うと、素直に正直な言葉で伝えることができる、そんな心理的安全性を感じる場所だったのだと思います。
徐々に通うのに慣らしていく
最初は週2回半日だけ行きました。そこそこ人が乗っているバス、電車に乗るのは3年ぶり。行くだけで疲れました。
翌週から週3日半日。その次は週3日に終日を1日混ぜる。その次は週3日を終日で。少しずつ、通うのに慣らして行きました。慣らし方はリワークの方と相談しながら決めていきます。
慣れてくると通うのが通常運転モードになっていく。朝、決まった時間のバス電車に乗って、講義が始まる。そして、決まった時間で終了し、帰宅。通勤退社(?)だけで、少なくとも一人自宅で復職を目指していた時より活動量が多い。これは大きな違いです。
こうして、気がついた頃には週5日終日で通うようになっていました。滞在時間こそ会社よりは短いですが、聴くことに集中、書くことに集中、話すことに集中。平日5日、他の方と一緒に活動する生活リズムを作れたことは自信に繋がりました。
人と会話できるのは貴重
リワークでは、グループワークで様々な人と会話をします。年齢、性別、おそらく業界や職種も異なる。こんなにバリエーションある場面はきっと今後の人生で存在しないと思います。
これはとても大切で貴重な時間になりました。
一人で復職を目指すとして活動量はなんとかなっても、誰かと会話する場面を定常的に作るのは至難の技です。他人との会話は一定のストレスがある。慣れておくのが安心です。他人との会話をなしに復職するのは無謀だったな、と今では私は思っています。本当にリワークに通って良かった。
最も素晴らしいと思ったのは、心理的安全性がとても高いこと。仕事の場面であれば「こんなこと言って平気かな、やめておこう」となることも発言できる。発言に対して、決して否定されたりしない。相手は興味を持って聞いてくれる、自分も聞こうとすることができる。
私もこういう環境を職場で目指したいと強く思いました。
適切な知識が得られる
徐々に通う日を増やしていくうちに、最初は不要と思っていた講座にも出席するようになります。きっかけは活動量を増やすためでした。だけど、これが更に良い効果を得ることにつながりました。
例えば疾患教室。自分の病名は知ってます。でも、それだけでした。多少、ググったりはした程度の知識。
自分に何が起きているのか。鬱病は自分が弱いせい、と思ってました。それは違うのですよ、と言われた時のなんとも言えない感情。
例えばコミュニケーションスキルアップ。正直、企業内研修で何十年と受けてますよ、と思ってた。けど、違った。
いえ、同じといえば同じなのですが、最も重要としている点が違った。目から鱗とは、このことを言うのだな、と思いました。
良い循環が生まれた
こうして、最初は興味を示せなかった講座にも積極的に参加するようになりました。講座といっても座学というより実践こそが大切、という講座とグループワークです。生活で実践するようになっていきました。
主に、認知行動療法、ACT療法、といったものを実践。更に、生活を見直す講座もあったので食事や睡眠を快適にして、自分を大切にしようとする習慣がついてきました。
更に、自分を大切にできてくると、周りの人にも優しくなれる。心に余裕が生まれる。元々、温和な方だと思いますが、どこか自己犠牲的なところがありました。場合によっては、それでストレスと溜め込む。そういう場面が以前より減った気がします。このちょっとした変化こそが貴重でした。
2度目の産業医面談、復職へ
リワークで貴重な時間を過ごせました。そして、2度目の産業医面談を終えたところです。
産業医面談で話す内容が 1度目の面談と変化していることに自分でも気がつきました。そのことを産業医さん、保健師さんも言ってくれた。とても嬉しく思います。
今後、どのようなことになるか分かりませんが、うん、なんとかなるかなー。
おまけ
この年齢になって、こんなにも自分に変化が生まれるとは思ってもいませんでした。学ぶこと、実践することは好きなので、知識や経験は歳を追うごとに増えていく。その分、衰えもある。くらいのことは思ってた。
だけど、この度の変化は、違った方向性への変化です。
自分の専門分野である IT関連や延長上での各業種知識、制度改正。そういうものではない成長を感じます。興味の広がりも。
今まで自分が培ってきたことは否定しません。むしろ誇りに思います。上乗せで別の分野に向けて、何かできないだろうか、と考え始めました。
これまで、視野が狭かったな。だけど、狭く超深くやって来れたのも良かったな。そんな思いでいっぱいです。
お世話になったリワークスタッフの皆様へ。感謝申し上げます。
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