(うつ病・復職日記)自己主張しても大丈夫だった
2度目の復職直後に書いています。
体調不良に陥り、通院、休職、休養、場合によってリワーク通所、復職/社会復帰まで。
置かれている状況、要する時間、使う制度、支援してくれる人、環境。全てが誰ひとりとして同じことはないと思います。私の場合、2度の休職を経験してますが、その2回ですら何もかもが違った。
その中で、印象に残ったことを振り返ります。
たらい回しを好まない
私はたらい回しを好みません。される方だけでなく、自分がたらい回しする側になるのも良しとしません。
休職前は、自分で受けた業務は自分で回答していました。本来、自分の範疇でなくても、部門内外で確認して、その結果を回答する。結果、自分がたらい回しに合う、という羽目になることも。それでも、困って問い合わせしてきた方がたらい回しに合うより良い、と考えていました。
今でも、その気持ちは良いと思っています。その上、結果的に、自分の知識向上にも役立った。悪いことだけではなかったから。
でも、しんどい。全く知らないことの確認。知らない人とのコミュニケーション。時には「なんでそんなことをこちらに聞くの」と反発されたり。小さなストレスは積み重なりました。
久しぶりの部門外からの直接指示に動揺
復職して久しぶりに部門外の方から私個人に直接、対応指示がきました。
着信(チャット)があった瞬間の動悸の強まり。嫌な感覚です。身体の反応は、どれだけリワークで学び、訓練をしても止めることはできません。
チャット内容を全部読む前に、深い深呼吸をしました。感情が動いた時、認知で対応しようとしてもうまくいかないことが多い。そうリワークで教えてもらったから。まずは、比較的調整し易い身体の反応に対して、できることをする。
その後、次に調整し易い認知にアプローチ。
落ち着いて、焦って動揺している自分を認識する。自分を観察しました。その後、客観視します。
「そもそも、内容をチラ見しただけじゃないか。落ち着いて読むことをしよう。それに、復職したての自分にできることは、ほぼ ない。1年以上、休職していたのだから。」
チャットのステータス欄に "復職したて" のことは書いてあった。なのに連絡してくる。一瞬、"わざと私に押し付けようとしている" と飛躍した推測をしてしまう。だけど、すかさず認知再構成。"いや、ステータス欄を見ずに送信しているだけかもよ" と。
こうして、動揺状態から少しずつ、落ち着きを取り戻します。
自分の感情を大切に、相手に配慮して自己主張してみた
依頼内容を落ち着いて読む。
すると「終了させるべき ITサービスを継続利用している状態を解消するように」という内容。私の休職している間に、こんなことが起きていた。
まず、社内の変化に驚きつつ、なぜ私にその対応依頼が来たのか不思議に思った。私は そのサービスを使っていないのです。
以前の私なら「状況について部門内で確認します」と一次回答、並行して部門内で事情を知る人を探す。その人に状況を聞き、対応をお願いする。で、自分から経過報告として対応中の旨を回答。対応が完了したら自分で最終回答、としていた。
でも今は。
休職している間に社内が大きく変化して人の把握ができない。更に私が復職したことに気がついてない人が大多数。正直「復職してたのですね」の会話から都度、始まることを想像するだけで少し、しんどい。
自分のこの感情を大切にしても良いよね。そう思った。そして、思い切って書いてみた。
「あいにく、私は1年以上の休職から復職したてです。当部門の別の者が担当しているはずなので、別の者にお問い合わせ頂けますか。」
送信ボタンを押すのが怖かった。躊躇した。
「本当にいいのかな。無責任じゃないかな。自部門のことなのに。」
何度か繰り返し思い浮かびました。
でも、今の私は自分のことを大切にして良い。もし上司のあの人なら「良いよ〜、他の人に言って、と回答しちゃって。」と言ってくれる、そう思った。他者視点の活用です。
こうして、"別の者に問い合わせて" の返信を送ったのでした。
誰も困らなかった、全てうまく進んだ
私の返信に対して、依頼者は「状況について理解しました。管理者登録されている方に問い合わせてみます。権限上、あなたしかできない処理がある場合にはご協力お願いします」と言ってくれた。食い下がってくると心配していたのは杞憂だった。
しばらくして、部門内の方から「ちょっとだけ助けて」と連絡が来た。
私に急に問い合わせが来た ITサービスの利用者の現在の上司の方です。今の状況を把握できてなかったらしい。結果的に、状況把握することができて良かった、と。
ただ、私が処理する方が円滑に進むことが分かったという。どうやら、前任の異動した方が、思い込みで勝手に私を後任者設定していたようです。
そういうことなら、と処理の仕方は全く分からないけれど、言われるがままに数クリック。これで完了、となりました。
現在の体制で把握すべき人が状況を把握できた。その上で、私の負荷もなく済んだ。依頼者の方は必要な処理が完了した上に現在の責任者を知ることができた。
私が一人で抱えて対応しなくても誰も困らなかった。そして、全てがうまく進んでくれました。
以前の自分に戻らなくても良い
この一連の対応で思い浮かべたのはリワークで学んだことです。
アサーション
自分を大切にする
嫌な感情もあって良い
これを思い浮かべつつ、相手に配慮した自己主張をした。以前の自分のポリシーに反する動き方でした。
だけど、誰も困らなかった。自分も含めて。この時、思いました。
「以前の自分に戻らなくても良いんだな。今の自分に合う働き方をして貢献できることがある。」
環境変化や新技術の登場に焦りを感じていますが、以前のように、ではない、今の自分の働き方や価値観を大切にしようと思えました。(誤解のないように記すと、毎回、依頼を突っぱねる、ということではないです。)
こういう小さな成功体験を積み重ねていきたいです。
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