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(うつ病・リワーク日記)不安にならないように、と考えるよりも。

 2度目の出勤訓練中に書いています。

 私が通っていたリワークに「認知行動療法(実践編)」という講座がありました。基本にあるのは認知行動療法ですが、実際の場面や復職後のことを具体的に想定、または実体験に焦点を当てた内容です。
 その中で、印象に残った、大切にしたい話。


葛藤・障壁に立ち向かえるのか不安

 以前の記事で、「復職間際や復職後に、葛藤や障壁が必ずある」と書きました。

 分かっていても、どんな葛藤や障壁がやってくるのか分からない。でも、できるだけ、立ち向かえるように準備して復職を迎えよう、と考えてました

 でもね。

 立ち向かえるかどうか自信なんてない。不安でいっぱいです。ましてや、私の職場環境の変化は目まぐるしい様子。"いけそう感"がありません。

 こんなことで復職ができるのだろうか。そう考えるようになってました。

漠然とした恐れの感情=不安

 精神医学では、不安と恐怖、言葉の定義が違う。

  • 不安:対象のはっきりとしない漠然とした恐れの感情

  • 恐怖:対象のはっきりした恐れの感情

 対象が漠然としている・・・。確かに。
 では、何に恐れを感じているのだろう。対象が漠然としているから何をして良いのかも分からない

 そんな時に、講座で出てきた話。

 「『不安にならないように』と考えるよりも、不安な状態になった時のことをシミュレーションしておくことが大切

と言ってた。

 不安にならない、ってことに無理がある。むしろ、不安になるかも前提で対応を考えておく。対策が見えれば、不安軽減にもなる。

恐れていることを探す

 復職後、どんなことが起きたら不安か。書き出してみる。

 全部を書き出せなくても良い。少なくとも、今、頭の中でグルグル回っていることを落ち着いて書き出す。

 書き出すと、グルグル回るのが止まる。少なくとも、高速回転から低速回転に変わっていく。

 これができたら、漠然とした恐れ=不安、から卒業できる。"コレ"が怖い=恐怖、に変換できる。
 怖い対象が分かれば、やれることが見つかるかもしれない。それぞれの恐怖に対する対応を考えてみる。

不安を恐怖に変換してみた例

 私の場合、1年以上、休職をしています。

 私が勤めているIT業界、技術の進みは早い。復職したとて、通用するだろうか。分からないことだらけなのではなかろうか。頑張って、早く追いつかなきゃ・・・焦りで一杯になってストレス増加。そして、無理してしまう。
 分からないことが怖い、頑張り過ぎて無理することが怖い。

 いかにもありそう。
 この状態に、まず気がつこう。そして、

 「知らないから教えて」と言おう。早めに。できれば、その場で。

 客観的に考えて、1年以上、現場を離れていたのです。そりゃ、知らないですよ。職場の誰かしらは、そう思ってくれるはず。

 工夫できるとすれば、"教えて"と言いつつ、コッソリとキーワード検索はしておこう。概要を掴んで、何は分かる、何が分からない、をザックリ整理してみよう。

 何なら、それを知らない人は自分以外にも沢山いる、たぶん。私が正直に「知らない」と発言したことに、ホッとする人もいるだろう。

 漠然とした不安を、1つの恐怖にしたら、現実に沿った考え方までできた。

"漠然"をゆっくり棚卸し

 こんな感じで、何に対して不安を感じているのか。

 漠然としていることを、少しずつ、ゆっくり棚卸しして、書き出していこう。

 先生が言ってたように、少しだけ不安軽減になった気がする。

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