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(うつ病・リワーク日記)あの人なら何て言うだろう

 2度目の休職中に書いています。リワーク通いです。

 私が通うリワークでは「認知行動療法(実践編)」という講座があります。基本にあるのは認知行動療法ですが、実際の場面や復職後のことを具体的に想定、または実体験に焦点を当てた内容です。
 その中で、印象に残った、大切にしたい話。


言われて できるならやっている

 リワークの講座で「自分の考えのクセに巻き込まれないように」「客観視しましょう」と、よく言われる。

 わかってるのです。

 それなりに社会人生活を送ってきたので、物事を俯瞰視する、全体の状況を考える。やってきているのです。
 それでも、不調な時に限って、できなくなる。自分の考え方に巻き込まれるし、抜け出せない。その事に気がつけない。

 ただこれは私の場合、ビジネススキルとして捉えていたからかもしれない。生活に取り込んでいたかというと違うかも。自分自身を振り返ると、そう感じるようになりました。

あの人なら自分に何て言ってくれるだろう

 仕事上でなく、普段の生活も含めてストレスを感じる場面で「別の考え方はないか」と考える練習をする。

 そんな時、私は具体的な人物を思い浮かべるようにしています。

 「他の考え方はないかな?」と検討する、ではなく具体的な人物と対面して会話している情景を想像します。

 そして、自分が「⚪︎⚪︎だと思うのです」と言ったら、何て反応を返してくれるかを想像する。具体的な人物を想像すると、自分の妄想だとしても相手の特性が反映される

 すると、自分の考えとは違う発言をしてくれる。想像上ですが。
 自分が信頼している人に言われたことなので「あ、そうね、そうかもしれない」と素直に聞ける。

練習は必要

 思い浮かべる人はどんな人でも良い

 パートナー、家族。尊敬する人。感銘を受けた偉人。
 何なら、実在の人でなくても良いと思う。自分が最も好きな小説や漫画・アニメの登場人物でも良い。

 私なりのポイントは3つ

  • "その人の発言なら素直に聞き入れることができる人" を思い浮かべる

  • "具体的に想像をし易い人" を思い浮かべる

  • "場面によって得意分野別に異なる人" を思い浮かべる

 どんな人でも良いとは言っても、意見を聞き入れたくない人を思い浮かべても意味がない。何を言ってくれるか、どんな顔で言ってくれるか想像できない人もやりずらい。人によっては得意不得意はあるので、場面によって登場してもらう人を分けてます。

 ただし、想像し易い人とはいえ、ある程度の練習は必要でした。私の場合、子供の頃は妄想好きでしたが、大人になってからは妄想が苦手になってきた。だから、練習は必要でした。

 最初は、日常の "ちょっとイラッとしたこと" で練習してました。

落ち込む手前で あの人が登場してくれるようになった

 休職中の不安、復職への不安。よく分からない不安。ちょっとイラッとしたとき。

 ストレスが膨らむ前。落ち込みループに入る前。自然と、あの人が登場して「あなたはそう考えるんですね。私はこう思うけど」と言ってくれるようになってきました。

 他者視点、客観視が少しだけし易くなって、自分の考えのクセに巻き込まれる手前で踏み留まる。結果、ストレス軽減になっている実感があります。

無理な時だってある

 とはいえ、常に客観視。常にストレス軽減。とはいかない。

 怒り心頭な状態、体調が絶不調な時。
 いくら尊敬する あの人が言ってくれたとて、聞けない時はあります。もしくは、登場してくれない時だってある

 万能ではないのです。そんな魔法はありません。
 だけど、自分の変化を確実に感じることができています。そのことを、今は喜ぼうと思う。


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