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(うつ病・リワーク日記)相手の期待に応えなきゃと思わなくて良い

 2度目の休職中に書いています。リワーク通いです。

 私が通うリワークでは「ストレスマネジメント」という講座があります。復職を目指すにあたり欠かせないストレスとの付き合い方。基本はストレス流入量、排出量、耐性、対処の4つの観点の内容です。
 その中で、印象に残った、大切にしたい話。


誰にでも得意・苦手はある

 得意なことは何ですか?
 そう言われてスラスラと答えられる人は羨ましいです。

 苦手なことは何ですか?
 個人ワークでは、こちらの方がたくさん書くことができます。

 そんな時に、ふと他人と比べてしまう。職場のあの人は、あんなにも凄いのに自分なんてまだまだ、と考える。

 だけど、冷静に考えると「何でも得意、苦手なことは一切なし」という人はいない。そう見えているだけなのです。でも、不調な時ほど、そういう冷静な判断はできません。

視覚・聴覚・触覚どれが優位?

 例えば、目で見たものは覚え易い。一度聞いたことは不思議と覚えている。あの感覚は忘れない。特筆する程でなくても、比較的、これだな、という傾向がある。個人ワークで簡単な質問シートに答えた。

 私は、聴覚優位だった。

 言われてみると、人の声色で機嫌を判断したりする。叩かれるのは嫌だけど、それ以上に言われたことの方がずっと頭に残ってる。
 もちろん、図で見た方が分かりやすい場面もあるし、運動は考えるより先に体が動く。

 どれか一つ、というものではない。優位・不利の傾向が少なからずある、ということだ。

 それを図るのに、VAKモデルを教えてもらった。他にもビッグファイブ理論もあるが説明は割愛する。何だか占いみたいで面白い。

 ここで言いたいのは、見る、聞く、触る。こんな基本的なことにも、人によって得意・苦手はある、ということ。

自分の特性を知る

 基本になるのは、自分の特性を知ること。それは大切。なぜなら、自分の特性を知ることができれば、この業務は苦手、だけど、この業務は得意、が判別し易くなる

 例えば、聴覚優位な私にとって、会話で業務調整するのは得意だけれど、チャットのやり取り(文字)を目で追って理解するのはストレスに感じる=苦手な分野になる。言われてみると、心当たりがある。

 また、他人の特性を知る・・まではできなくても想像すると楽になる。
 聴覚優位な自分にとって、(恐らく)視覚優位であろう相手との会話は合わない、が見えてくる。そう思うと、今までストレスに感じていた相手とのコミュニケーションの仕方も調整できるかもしれない。

 私が聞いた優位ごとの傾向を書いておく。口頭説明をメモっただけなので誤記があるかもしれない。あくまで傾向だけど、なるほどと感じた。

  • 視覚優位:イメージが先行する。そのイメージを翻訳して話すため早口になり易い。言葉で指示しても覚え難いのでメモを書いてあげると伝わる。

  • 聴覚優位:図や絵だけでなく言葉で書いて覚える。ロジカルな言語処理が得意。説明も得意。一方、うるさい場所では集中し難い。

  • 触覚優位:肌触りなど、情熱を好む。腑に落ちることに拘る。フィーリングが合わないとピンとこない。やってみる、繰り返すが得意。積極的にアウトプットするのが効果的。

自分の特性に合うことで貢献すれば良い

 今後、どんな形で復職や社会復帰をするか。そんな時に思い出したいこと。

 今までは全ての期待に応えようとした。求められることを上回って頑張ってきた。だけど、程度によっては長持ちしない。

 得意・苦手はあるのだから、今後は自分の特性に合うことで貢献する、それで良い。無理に「苦手領域もやるべき」と "べき思考" に捉われて頑張り過ぎない

 相手が求めてくる期待が自分の苦手かもしれない。相手の期待に応えないとダメと思う必要はない。相手は、自分が得意だから簡単だろうと気軽に言っているだけかもしれないのだから。

 断る勇気は必要になる。うまく断る練習は必要なのかもしれない。それでも、過剰に"すみません"と言わなくて良い。自分の特性に合うことで貢献すれば良いのです。
 案外、相手の苦手が自分の得意かも知れないのです。


 "べき思考" に捉われていた私には、分かっていても実行できない話でした。
 だけど、改めて講座で聞くと「そりゃ、そうだよね」と思った。

 更に、グループワークで話すと、自分の得意が相手の苦手で「羨ましい」と言われた。その後に、自分の苦手が相手の得意だったので「羨ましい返し」をした、なんてことがあった。

 あぁ、そうやって色々な人がいるから、協力すると大きなこともやり抜けるんだな、と思いました。

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