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(うつ病・リワーク日記)健康に良い?専門家の意見はエビデンスレベルが下から3番目だった

 2度目の復職準備中に書いています。

 私が通っていたリワークに「生活デザイン」という講座がありました。疾患を抱える人だけでなく全ての人に共通して言えること。健康がテーマ。座学だけでなく、1週間の生活を"こうしたい"を互いに共有するグループワークや、運動もする講座です。
 その中で、印象に残った、大切にしたい話。


健康情報に敏感になる

 休職の原因となった精神疾患。それをきっかけに、又は、それとは別で健康不安がある。

 昨今の健康ブームもあって、食事やサプリメントなど試したことがある方もいると思います。私もそうです。

 最近で言うと、ヤクルト1000。大人気らしく買えない。私は、一度も買えたことがないです。
 また、コレステロールが気になるお年頃。つい、検索して効果がありそうなサプリメントを探してしまう。

 どの商品にも「⚪︎⚪︎医師のコメント」「⚪︎週間で数値が下がった」といった、魅力的な文言が書いてあります。少なくとも、この講座を受ける前の私には魅力的に見えた。

エビデンスレベル

 某イジワルウイルスの報道で市民権を得た言葉 "エビデンス"。

 私は医療従事者ではないので、エビデンスは"契約書"のことだと思っていた。医療業界では異なる意味で使われると知りました。

 根拠に基づく医療、という EBM (Evidence Based Medicine)。
 実は歴史が浅いと知って驚いた。1990年代に出てきた言葉で、日本に広まったのは '90年代後半。

 そう聞くと、自分が子供の頃に受けていた医療は何を根拠に?と思ってしまいます。

 エビデンスレベルには何段階かのレベルがある。最上位になって初めて、診療ガイドラインに組み込まれる。私が講座で見せてもらった資料は 10段階だった。
 私は専門家でないので、エビデンスレベルについて適切なことは書けないし、参考情報も適切なものを判断できないので、ここで示すのはやめておきます。

「A医師も推薦!」、エビデンスレベルは動物実験の1つ上に過ぎない

 健康食品の謳い文句に「A医師も推薦!」としてコメントが載っていることがある。顔出しで医師が言っているのなら確かな効果なんだな、と思い込んでいた。

 では、ある1人の "専門家の意見や考え方" はエビデンスレベルは高いの?という観点で講座資料を見ていると、下から3番目だった。試験管実験、動物を使った研究、の次のレベルだった。

 もちろん、全くのインチキだと言いたいのではない。客観的に見ると、まだ十分な検証が必要な段階である、ということ。

 症例報告があって、それが多数集まって、ランダムに試験したり何だかんだの情報がたくさん集まって、初めて根拠に基づいて、診療ガイドラインに載るのだという。

 場合によっては、ある1人の医師の専門分野が、実はその成分に関する研究だったりする。そりゃ、推薦しますよね、というケースもある。

「⚪︎週間で数値が下がった」の広告も冷静に見る

 具体的な効果がそんな期間で出るなんて素晴らしい。そう思って買う気持ち、分かります。

 だけど、本来はずっと効果が継続して然るべき。

 例えば、4週間で数値が下がってとして、実は8週間継続して検証すると数値が元に戻ってくる、ということも十分に起こり得る。これで効果があると言って良いのかは専門家に任せるとして。

 利用者からすれば「思ってたのと違う」となる。健康的な状態を維持できることが、得られたい効果なのだから。

 これも、全くのインチキだと言いたいわけではない。
 実験条件。十分な数なのか、期間なのか、様々な属性なのか、といったことが十分な条件で初めて効果があると言える、と冷静に情報を見る目が必要だと学ぶことができた。

医療情報は自らアップデートを

 人間のことは、まだまだ分からないことが多い。だから医療情報は日々、更新されていく。

 リワークの講座でも「ここで聞いたこと。皆さんが卒業した後には常識が変わっているかもしれません」と言っていた。「自らもアップデートしていって下さい」とも。

 いくつか参考情報を教えてもらった。
 たくさんあったが、私には「健康食品の安全性・有効性情報」と厚生労働省「eJIM」が比較的、分かりやすかった。

 例えば、GABA(ギャバ)。ストレスを抱える人は聞いたことがあると思う。これを素材情報データベースで見てみるとエビデンスの有無が淡々と表示される。良くも悪くも"淡々"と。

 今回は食品を中心に記事を書きましたが、精神疾患に関する施術も同じことが言える。eJIM には各種施術に関する情報の記載もあるので、見てみると良いと思います。


 ググれば良いものですが、一応、Wikipediaくらいは貼っておく。
 でもこれ、私が講座で見せてもらったスライドとは少し違う。いささか段階が雑な内容です。


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