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[いまさら聞けない]Well-Beingってなに?働き方改革とともに、私たちが考えるべきこと

この記事は【約7分】で読めます。
記事作成|Naoto Takai

Well-beingってなに?

初めてウェルビーイングという言葉が言及されたのは、1946年の世界保健機関(WHO) 設立の際に考案された憲章。WHO設立者の1人である施思明(スーミン・スー)が、予防 医学(病気の予防・治療)だけでなく、健康の促進の重要性を提唱し、“健康”を機関名や 憲章に取り入れるよう提案しました。

また国内では、厚生労働省がこの言葉を

「個人の権利や自己実現が保障され、身体的、精神的、社会的 に良好な状態にあることを意味する概念」

厚生労働省

だと定義しています。

オフィスの世界では1980年代、ジョンソンアンドジョンソン社で提唱された取り組みの1つでした。従業員の健康を維持するプログラムを導入したのがキッカケ 従業員の健康に関する情報提供や、フィットネスや栄養などの取り組みを行うことで 従業員のWell-beingを向上させる取り組みが行われていました。

「Well-being」の言葉の意味

well-being(ウェルビーイング)とは、一般的には「幸福」や「(心身ともに)健康的であること」を意味します。この意味合いの中に加えて「持続的」であることが特に重要視されています。

Well-beingが注目されてる理由

さて、ここ数年このWell-beingという言葉をよく耳にするようになりましたが、なぜ今注目されているのでしょうか。その背景に、以下の3つの理由があると考えられます。

1|働き方改革

2019年より国から提唱され実施され始めた『働き方改革』が大きく影響していると考えられます。これにより残業などの旧来の働き方から、個人を尊重した自由で自分らしく健康的に働く環境づくりが整備されていきました。これにより、まさに心身ともに健康であることを指し示す「Well-being」という考えが浸透していきました。

2|社会の関心の高まり

もう一つに、国内外ともに関心が高まってきた「SDGs」の存在も大きいでしょう。「Well-being」が重要視する、まさに『持続可能』な開発目標であり、このSDGsの3項目目には「すべての人に健康と福祉と」というテーマが掲げられています。

https://www.unicef.or.jp/kodomo/sdgs/about/

3|内閣府が積極的に打ち出している

さらに、内閣府では「満足度生活の質に関する調査」や「新型コロナウイルス感染症の影響下における生活意識・行動の変化に関する調査」「well-beingに関する関係省庁の連携」の調査が行われており、国として国民のWell-being問題を取り組んでいる背景もあります。

Well-beingを導入することのメリット

さて、そんなWell-beingですが実際にどのような観点で、導入をしていけば良いのでしょうか。まずはWell-beingそのものの種類や、目的を整理しました。

https://wellday.jp/articles/well_being
  1. Career well-being(キャリア ウェルビーイング)

  2. Social well-being(ソーシャル ウェルビーイング)

  3. Financial well-being(フィナンシャル ウェルビーイング)

  4. Physical well-being(フィジカル ウェルビーイング)

  5. Community well-being(コミュニティ ウェルビーイング)

ここで注目すべきなのは、決してWell-beingが提唱する「幸福や健康」には、一般的な身体的な健康だけが含まれているわけではないということです。心身ともに健康である状態とは、人間関係や経済的ゆとり、地域や社会との関わりも大きく影響しているということです。

Well-beingは具体的になにをする?

そんなWell-beingですが、5つの要素を満たすためにはなにが必要なのでしょうか。具体的な施策として5つの行動提案が提唱されています。これらの頭文字を合わせて『PERMAモデル』などと呼ばれています。

PERMAモデル

【P】Positive Emotion:前向きな気持ち(嬉しい楽しいなどの感情)

【E】Engagement:没頭できること(物事に積極的に取り組むこと)

【R】Relationship:良好な人間関係(援助を受ける、与える)

【M】Meaning and Purpose:人生の意味・意義
(自分は何のために生きているのか)


【A】Achievement/ Accomplish:達成感(何かを成し遂げる気持ち)

このような感情を生み出すことで、会社としても社会としても一人一人の幸福度を充実させていく指針になると考えられています。「働き方改革」およびSDGsなどの取り組みの一環として、位置付けされるWell-beingの考え方も概ね、こういった要素をうまくオフィスに取り入れていこうという取り組みが見受けられます。

国内の導入事例

さて、最後にこうしたWell-beingの考え方をどのように空間・場づくりに活かしているのかという事例をご紹介できればと思います。

\ オフィスメーカー各社がライブオフィスで体現 /

ITOKI|株式会社イトーキ 

2017年にイトーキでは「健康経営宣言」をしました。その中には「イトーキは、全従業員が心身ともに健康で安心して業務を遂行し、最大のパフォーマンスを発揮することが企業の発展につながると考えます」という内容が含まれており、その思いを実現する形で都内に「XORK(ゾーク)」と呼ばれるライブオフィスを作っています。オフィスメーカーの知見を活かした、オフィス設計では、空調やグリーン、照明など人間工学に基づいた環境づくりをしています。また集中ブースや、打ち合わせの人数に合わせた空間の使い分けなどABW(Activity Based Working)を取り入れた働き方が注目されています。

KOKUYO|コクヨ株式会社

また文房具でもお馴染みのKOKUYOは、同じくオフィス家具メーカーとして2021年4月品川オフィスを、街に開かれた、“みんなのワーク&ライフ開放区”THECAMPUSをリニューアルオープンしました。このライブオフィスでは、多様な価値が混ざり合い、新しい化学反応を生み出し続ける働き方の実験を開始しました。加えて、2022年1月からアフターコロナの働き方「コクヨ式ハイブリッドワーク」へ転換するため、ガイドラインなどを整備し、より自分らしい働き方、学び方、暮らし方によりそう''Life Based Working’’を目指します。

自社ビルをフロアごとに、テーマを変えて働き方を浸透させており、実践的にABWを導入した働き方がされています。またグランドフロアでは、地域に開けたショップ型のスペースも併設されており、地域社会との関わりも重要視していることが注目です。

studioSの導入事例

株式会社サムライアドウェイズ

サムライアドウェイズでは働き方を抜本的に変えるために、執務室のリニューアルを実施しました。従来の事務所型のオフィスから、雰囲気を変えてカウンターや自社のヴィジョンを壁にペイントし、意匠を取り入れることで社員のエンゲージメント(愛着心)が高まり、生産性の向上や離職率の低下に繋がることを提案させていただきました。

ペネトレイト・ オブ・リミット株式会社

ペネトレイト ・オブ・リミットでは本社ビルとは別に、別館を徒歩5分圏内に開設し、そこを社員たちのコミュニケーションの場、そしてサードプレイスとして使ってもらうプロジェクトでお手伝いさせていただきました。固定席の考えを捨て、カフェのような空間設計で自由にコーヒーを飲みながら、打ち合わせや作業ができるスペースとして社員にとても人気になっているようです。こうした取り組みもWell-beingの1つと言われています。

Well-beingで会社のブランディングを高めよう!

さて、本日はここ数年でよく耳にするようになった「Well-being」について記事にしました。社員の心と身体の健康を、会社が守ってあげることで社員の離職率は下がり、より強い組織を作ることができます。

弊社では、オフィス環境でもレイアウト変更や働き方提案など様々なご提案が可能です。導入したいけど、なにを具体的にやったらいいかわからない・・などお困りの方がいればいつでもお気軽にご連絡ください。
 
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