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奈落のマイホーム

都会の中心に突如として現れた巨大な陥没穴「シンクホール」にマンションごと巻き込まれた人々の運命を描いた韓国発のサバイバルスリラー。

平凡な会社員ドンウォンは11年の節約生活の末、ソウルの一等地にマンションを購入する。念願のマイホームに家族と引っ越した彼は同僚を招いてパーティを開くが、大雨でシンクホールが発生し、わずか1分でマンション全体が飲み込まれてしまう。反りの合わない隣人マンスや同僚たちと共に地下500メートルにまで落下したドンウォンは脱出するべく手を尽くすが、さらなる大雨によって穴は水で満たされていく。

「悪いやつら」のキム・ソンギュンがドンウォン、「ハイヒールの男」のチャ・スンウォンが隣人マンスを演じる。「ザ・タワー 超高層ビル大火災」「第7鉱区」のキム・ジフンが監督を務めた。

2021年製作/114分/G/韓国

ディザスター映画(突然の異常事態に立ち向かう人々を描く映画のジャンルとされる)は好きなので結構拝見しています。中でもこの「奈落のマイホーム」はコメディ色が強くて異色と言ってもいいかもしれません。個人的には異常事態で緊迫した中でのおふざけはあまり好きではないし、特に韓国映画独特の笑いのノリは受け付けないのです。

だが、この作品最初っから韓国全開のおふざけです。
止めようかな…と思いながらも観勧めると、なんとこのおふざけ、中盤にはキャラクターとしてしっかり根付くんですよ、おふざけが「印象」として使われているので、中盤以降は気にならず、むしろ欲しくなっちゃいます。

そんなアホなという展開もあるが、実際こう言う非常事態では絶対ないとは言えないわけで、まぁ許容範囲と言うか映画としては当然かなと言うレベル。次々とこれでもかと起こるピンチに対し、人間関係を絡めて観る者を引き付けるのは上手いなぁと感じました。

これだけ映画を観ている私でも何度か力が入ってグーを握るシーンがありましたね、ただCGが少し安いかなぁ、実際撮影不可能な撮影をするわけだからCGの質は上げていただきたい。

全体を通して退屈なく一気に観れました、むしろ短いくらいです。
災害映画なのでお勧めする言葉を選んでしまうのですが、パニック映画としては上質の作品でした。

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