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ジミヘンの命日なので、会社を辞めます。

1992年1月11日生まれ、本日27歳の9月18日。2014年4月に新卒で入った広告制作会社を辞めます。

Jimi Hendrix

ジミ・ヘンドリックスというギタリストがいます。ギターの神様と呼ばれるほどに影響力が強い人物です。

そんなジミ・ヘンドリックスは、27歳の9月18日(1970年)に、この世を去りました。死因は薬物中毒による窒息死と言われています。

じぶんも彼と同じ、27歳の9月18日を迎えました。
ウッドストックの熱狂を拝めるような人間には成れていません。
なんだか負けた気分です。


Robert Johnson

ロバート・ジョンソンというギタリストがいます。その凄さから、悪魔と契約したという伝説が残るような人物です。


ロバート・ジョンソンは、27歳の8月16日(1938年)に、この世を去りました。不倫をしたら恨みを買って毒殺された・刺殺された・悪魔に命を奪われたなど、死因には諸説あるようです。

悪魔と契約したと言われるほどの技術など、じぶんは持ち合わせていません。なんだか負けた気分です。


What I am

冒頭の通り、本日じぶんは27歳の9月18日。ジミヘンと同じだけ生きました。8月16日は越しているので、すでにロバート・ジョンソンより長生きしています。

ここで少し、じぶんのいた会社の話をします。

じぶんのいる会社は、恵まれた環境のある場所です。
労務時間過多になりそうならば、身の回りみんなが気にしてくれます。フレックスタイムを生かしてオフィスに行き、福利厚生なども申し分無い素晴らしい環境です。

じぶんのいる会社は、恵まれた仕事のできる場所です。
どんな仕事をしているのか話し合う機会があれば、楽しくて堪らない様子を喋ります。よく「毎日が文化祭みたいなものだよ」とも言います。かつてじぶんが就活生だったころ、とある広告会社の方が言ってくれた言葉です。

じぶんのいる会社は、恵まれた給料のもらえる場所です。
同世代の平均と比べれば、はるかによい給料をいただいていると思います。一度、年収偏差値なんてものをネット上で算出したことがあります。かなりよい数字でした。

そんな恵まれた環境で、恵まれた仕事ができ、恵まれた給料がもらえる、会社でした。賛否両論あるかと思いますが、少なくともじぶんはそう思える会社でした。

そんな"恵まれている"環境から、エイヤと飛び出してみたら、じぶんは簡単に生き詰まってしまうだろうか。あるいは、案外元気にやっていけるのだろうか。そんな人体実験をやってみたくなって、会社を辞めることにしました。


「オイラはな... 毎日好きな音楽聴いて のんびり暮らせればそれでいい」

そんな風に思っています。

でもやっぱり、

「本物の楽々はきっちり頑張らんと味わえん」

とも思うのです。

<上記引用は、シャーマンキング 麻倉葉のセリフ>

さすがにジミヘンの命日だからといって、死んでしまってもいい、とは絶対に思わないです。でも、ジミヘンの命日まで生きたのだから、ここから先はボーナスステージだ、とは思います。

じぶんの誕生日の日(1月11日)に、これまでじぶんが得てきたものを数えてみました。そして、その内最も重要な要素は、今いる会社の看板であると気がつきました。だから、あえてそれを投げ捨ててみるくらいが、ジミヘンへのトリビュートとして、ちょうどよいのではと思い当たりました。

だから、会社を辞めることにしました。

8月16日に退職の意向を伝え、9月18日を最終出社日にして。

説明しても、理解してくれる人は、なかなかいませんが。


What I will do :ボーナスステージ

これからは「書き屋」の名目で、企画書きやら、プログラム書きやら、Web記事書きやらと、じぶんのできうる限りのことを幅広くやりたいです。

この不思議な、一生に一度しかない節目を忘れないように、個人事業主の屋号も、ジミヘンにちなんだ名前にするつもりです。

できる限り最大限にカッコつけて会社を辞めたつもりですが、2年もしたら貯金が尽きて、みっともなく頭下げてるかもしれません。

「ここで働かせてください! ここで働きたいんです!」なんてやっているかもしれません。

よく転職などを一つの節目として「ステップ・アップ」だとか「一つ上のステージへ」だなんて表現をするのを耳にします。今回のフリーランス転身も、「個人でやった方が儲かるんでしょ?」「独立して儲けるんでしょ?」なんて質問をされることがあります。

とんでもない。

むしろ「フォーリング・ダウン」とか「ジャンプダウン」「階段飛び降り」ぐらいの方が近しい表現です。

スカイダイビングと一緒で、いい感じの高さまで来たから飛び降りる感覚です。
飛ぶ瞬間はめちゃめちゃに怖いし、心臓バクバク言うし、退職メールの送信ボタン押すのだって10分悩んだのですが、ここまで来たら、もう飛んで見るしかない。

あとに引けないところに来たので、四の五の言わずに、エイヤと飛んで見る。見切り発車。そんな感じです。

望まない出来事が起きるにせよ、辛い経験がやってくるにせよ、全部承知の上で、それでもやっぱりちょっとだけ、自分勝手に頑張ってみたいと思ってしまったのですから、仕方がない。

気張ります。

そして、こんな迷惑千万な、じぶん勝手な理由で辞めるのにも関わらず、温かく送り出し、思い切り応援してくれる今の会社は、やっぱり恵まれた場所だったんだなあと感じました。

そして、こんな自分勝手な独白みたいなnote、ここまで読んでいただきありがとうございます!

ここからせめて、SRVの命日まで頑張って生き抜こう。


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