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Kの向くままにおススメ映画『エルマー ガントリー/魅せられた男』ネタバレあらすじ感想日記

こんにちは。無神論者のKです。今回は『エルマー ガントリー/魅せられた男』。一言で表すと「宗教のダークサイドを描いた映画」です。



こんな人におススメ 

無神論者には納得の内容?
◎名言の宝庫! 言葉を大切にする人は観て損はしません


要注意点まとめ 

▲信仰を大切にする人には批判的に感じるかも
▲ハッピーなエンドが好きな人にはおススメしません


こんな映画です 

言葉巧みなセールスマン、エルマー ガントリーがある町で伝道師シャロンに一目惚れをし、その活動を手伝うお話


もう少し詳しく 

またしても邦題がね。。原題のまま『エルマー ガントリー』でいいじゃない、『魅せられた男』って何よ?

無神論や無宗教がいけないか、信仰は大切か、宗教とビジネスは切り離すべきか、、考え方は人それぞれ…。
神は居るのか居ないのか?ラストはどちらともとれます。

「彼女の後(伝道師シャロンの仕事)を継いでくれんか?」
エルマーに頼む福音派幹部。しかし…エルマーは即答でお断り。

そもそも彼は神を信じていないから伝道師の仕事なんてできない。そして、インチキで信者を増やす事にも疲れたんですよ。
では何と言って断ったのか?

エルマー :「子供の時は子供らしく物事を理解した。しかし、大人になった時、子供らしいものは捨てた。」

え、これがお断りのセリフ??
エルマーは聖書か何かを引用して皮肉を言っているのでしょう。他の映画の埋葬シーンで神父が同じセリフを喋ってましたから。

その皮肉、Kの解釈は次の2つ。

① 子供の時はサンタクロースを信じていた。しかし、大人になった今は信じない。要するにもう神や神秘を信じていないという事。
② 子供の時はインチキなショーでも楽しんだ。しかし、大人になった今はそんな子供騙しのショーで喜べない。要するにラストの茶番劇の事。

無神論者で二枚舌のエルマー。周囲からは神を冒涜する俗人の扱いでしたが、実は教会側の人間の方がよっぽど悪徳ブラックな冒涜集団だったのです!…そして天罰が下る……!!
ん?天罰って事は神は居るのか??考え方は人それぞれです…。

一つ確実に言える事は、タバコのポイ捨てはダメ絶対!て事。


観た後はこんな気分になりました 

前述の通り、登場人物に目を向けると俗人と教会側の人に大別できます。
主人公エルマー、記者ジム、娼婦ルルといった俗人の方が人間味があって好みです(この映画では)。
表向き清潔でも内面は俗っぽいという教会側の人物像はKは苦手。
多分、映画のメッセージ的に、そう映るように作り込んであるのでしょうね。

何かを信仰していれば、それが自分一人だけでも宗教なのに。信者を増やしたり他の神や宗教観を否定しようとするのは何故?
崇高なフリをしていても所詮ビジネスなんかと同じなのかもしれない。
いや、フリではなく確信犯ならもっとたちが悪いか。


心に残ったセリフ 

エルマー :「聞いて下さい、罪人たち。王国を願いながら遊び興じ、詩篇を読みながらビールを飲み、日曜は教会に行き、月曜には人を騙す。」

罪人(俗人)とはエルマー自身の事でもあります。だからこそ人々の心に響くんでしょうね。

福音派幹部 :「キリスト教は世界的に最も成功した事業だ。」

信仰を集めても資本が集まらなければね…。教会側も生活があるし、活動の為にも現金を集める必要性。となると、神⇒金、金⇒神 ?…ムム、これはビジネスモデル…なのか??しかし、信仰の篤い信者には聞いてほしくないセリフです。

福音派幹部 :「彼女は天才だよ、ジャンヌダルク以来だ。」

彼女とは天才伝道師シャロンの事。
このセリフはラストへの最重要な伏線となっています。

他にもメモしておきたいセリフ多数。名言(迷言)の宝庫です!
宗教に興味のない人こそ面白く観れるのかも。


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