記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
見出し画像

Kの向くままにおススメ映画『ゆきゆきて、神軍』ネタバレあらすじ感想日記

こんにちは。平和主義者のKです。今回は『ゆきゆきて、神軍』。一言で表すと「ドキュメンタリー形式のかなり変わった反戦映画」です。



こんな人におススメ 

◎人生への謎の原動力と勇気を貰えました
◎戦争が、戦後人々に与える影響を深く考えさせられました
アナキストの人へ
インパクトネタを求める人にも最適
◎家族で観ても大丈夫な反戦映画です


要注意点まとめ 

▲イケメンや美女は出て来ません
▲現実的なストーリーなのでファンタジーを求める人には不向きです


こんな映画です 

ニューギニアにて終戦後間もなく起こった隊長による隊員射殺事件。
36年前に起こったこの事件の真相を追い求め自分の信じる道を貫く素敵で困ったオジサン奥崎謙三のドキュメンタリー

他人の家にインタビュー目的で上がって突然殴りかかったり、道路に車を停めて警官と喧嘩とかこういう人が近親者に居ると非常に困るからやめてくれよ、頼むよ、オジサン。
一方、戦友を弔いにその母をニューギニアへ連れて行こうとする人間味溢れる右手小指が無いアンチヒーローです。

やってる事は犯罪、けど群れる事なくたった一人でSNSなども当然なく体当たりで国家や時代に抗う執念と魂の神軍平等兵なんて今の時代にこそ見習うべき孤高じゃないか!でもダメでしょ犯罪!頼むよ、オジサン。


もう少し詳しく 

リアルな戦争体験を後世に伝える責任があると考える人(奥崎)と伝えたくない人たち。え、伝えたくない人たち? て思うでしょ。
彼らにとっては既に英霊より家庭が大事なんです。

勅命によりお国のために異国で人を殺めて奇跡的に生還した挙句、「戦犯」とか「人肉食べただろ」とか言われたら家族にどう説明するのよ。
単に動乱を生き抜いたヒーローである事が家庭にとって一番平和なんです。
孫に「人肉食べたから生還してこの家庭があるんだよ、どうだ、敬いなさい」とは言えないでしょう。


観た後はこんな気分になりました 

主人公の行動力と熱量がとにかく凄いんですよ、良い意味でも悪い意味でも。それから彼は左系の破天荒だからKもまだまだ無茶して良いのでは?っていう変な勇気を貰えましたね。

ただ、彼は守るべき家庭がないからこんな事できるのかな、とも思います。奥崎のオジサンとその他の元隊員との根本的な違いは家庭のありなしですから。国家や政府、元隊員たちも当時からしたら劇的に変化してるんですけど、オジサンだけは変わってない…。

当時は勅命に盾突く選択は無かったでしょうけれど今じゃ命まで取られる時代ではないですからね、逆に言えばしっかり考えて自己責任で行動しやすい時代です(多分、当時に比べて)。なのでそのエネルギーをぶつける方法やベクトルはね、みんなそれぞれで考えましょうね、ていう 破天荒な映画の割に普通の感想になりました。アナキストの感想も聞いてみたいですね。


心に残ったセリフ 

奥崎 :「アルソーの青いパパイヤをお供えしました。」

彼の行動は共感できない部分が多いけど、こういう人間として立派な一面もあるのは安心しました。この映画に必要な場面ですね。

そして…
「『プラトーン』はこの映画の予告編に過ぎない」キネマ旬報
…さすがにそれは言い過ぎかも知らんけどKも『プラトーン』より断然こっち派。
気になった方は是非観てください!


#ゆきゆきて神軍 #神軍平等兵 #反戦 #戦犯 #左翼 #人肉 #アナキスト #Kのおススメ映画 #映画感想文 #ネタバレ


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?