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Kの向くままにおススメ映画『セブン』ネタバレあらすじ感想日記

こんばんは。怠惰の罪のKです。今回は『セブン』。一言で表すと「七つの大罪を裁く映画」です。



こんな人におススメ 

衝撃のラストが好きな人
刑事ドラマが好きな人
◎ストーリー展開や内容自体は非常に解り易い


要注意点まとめ 

▲超絶バッドな鬱END……
▲R15指定を受けていますが、直接的な描写ではなく精神的な影響への配慮
でしょう


こんな映画です 

《七つの大罪》になぞらえた7つの連続殺人が7日間にわたり起こるお話。そして奔走する2人の刑事…。殺人の起こる順番は《大食》《強欲》《怠惰》《色欲》《傲慢》《憤怒》《嫉妬》。


もう少し詳しく 

2番目の被害者である弁護士を例にとると、彼は金の為にあらゆる嘘をつき、殺人犯や強姦魔を街に放し、その報酬を貪る《強欲》の罪により粛清される、というようにラスト直前までは普通の(?)猟奇殺人ストーリー。
なのだが、本作が普通でないのは全てにおいてクオリティが高い事。演出、演技、映像、音響……アートとしても及第(K基準)、そして衝撃過ぎるラスト!
言い方を逆にすると、ラストありきの映画ですが、そこに至る過程もハイクオリティで非常に見応えがあるんです。
更に、事件や犯人ばかりに目を盗られがちですが、刑事2人のやり取りも秀逸。

サマセット :「救助されたら役立つように、無人の島でダイヤを集める。それが刑事の仕事だ。裁判の為の備えになる。どんな手がかりも煙のようなものだ。浮かばれない被害者は山ほどいる。」

ミルズ :「くだらんよ。捕まえてやる。」

対照的な二人の刑事。コレが非常に危険で厄介な仕事だと直感で判る老練のサマセット。一方新入りのミルズは犯人を捕まえて即解決とか血気盛んな考え方。こういった凸凹コンビてのは古今東西物語を盛り上げる為の効果的なプロットのようで、本作でも十二分に炸裂しています。


観た後はこんな気分になりました 

先に挙げた《7つの大罪》の中でKが一番罪深いと考えるのは《嫉妬》。だから犯人が選んだ最後の罪人が《嫉妬》なのはとても納得。しかし!、どうしても納得できない点が。《憤怒》はミルズでしょ?映画の性質上、コレ以上は言えませんけど、何故?て思いました。大罪にカウントされない人物の殺害が起こるので一貫性に欠けるような…。唯一最大の減点ポイントです。

恐らく、犯人が(本作が)訴えたかった事は、普通に暮らしている人々が日々犯している《罪》でしょう。そしてそれらに対し見て見ぬフリをしている事。もしくはそれらを《罪》とも思わない事。要するに、人間の倫理の欠如。犯人は潔癖症だったんですよ、きっと。だからと言って彼を正当化する事はできませんけど、少し理解できるような気がするのはKだけでしょうか?


心に残ったセリフ 

ミルズ :「お前は罪のない人たちを殺した。」

ジョン :「罪がない?冗談だろ?誰が本気で奴らを罪のない人々だと?奴らは大罪を犯した。だが問題はもっと日常の些細な事にある。我々がその罪を日々朝から晩まで赦している事だ。しかし私は赦さない。見せしめを行う為に選ばれたのだ。この後、人々は私のした事を学び、考えるようになるだろう。」

ミルズ :「そうかい、誇大妄想だよ。2ヶ月も経つと皆忘れる。せいぜいワイドショーのネタさ。」

ジョン :「まだ終わってはいない。全てが終われば、その結末は永遠に人々の記憶に残るだろう。

衝撃のラストが好きなのにまだの人は必ず観ておきましょうね。その結末は永遠に記憶に残るはずです…。


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