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Photographing With, Vol. 2: TAMRON SP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USD F017 タムキューで散歩

こんにちは!Stroll & Snaps のリッキーです。
日常の中で出逢った魅力を撮ってます。

今日は、TAMRONの銘玉「タムキュー」 SP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USD F017について、さんぽフォトグラフィーの視点から見た感想を書いてみます。撮影勉強中のノービスなので高度なことは書けません。おてやわらかに。

カッコよくなったタムキュー

タムキューについては、これまでにSP AF90mm F/2.8 272EとSP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USD F004の2世代に触れたことがあります。

もっとも、272Eについては、ピントリングによるAF-MFの切り替え操作が特殊で、すぐにリングをこわしてしまいそうな予感がしたため、カメラ店で試撮影をするにとどまりました。

また、F004については、EOS Kiss X8iでライブビュー撮影モードにすると不具合が生じるロットがある、との情報があり、入手には至りませんでした(注:この不具合は公表されていて、タムロンの修理センターで対応してもらえます)。

しかし!ついに、F017でタムキューデビューしました。レトロ感のあるこってりしたデザインが刷新され、現代的ですっきりした外観になっています。連れて歩きたいレンズです。

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機材の質感

バレルがカッコいいです。半光沢ブラックの合金製バレルが現代的な雰囲気を醸し出しています。マットラバーのピントリングと調和してステキです。シルキーな滑らかさが左手に心地よいです。

手ブレ補正機能

さんぽフォトグラフィーで役に立つのが手ブレ補正機能(タムロンの呼称で"VC")です。 タムキューの手ブレ補正機能、よく効きます。日常の光景をふつうに撮る分には、手ブレが気になることはありません。三脚を担ぐ必要がない優秀なさんぽレンズです。

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もっとも、この手ブレ補正機能のためか、ビューファインダー越しに見える光景が奇妙な動きをすることがあります。シャッターを半押ししてオートフォーカスした時に、ビューファインダーの中の画がズレる、というか、ぐにゅっと動くことがあるんです。はじめは「ひょっとして自分の視覚に何か起きたのか??」と思ったのですが、Canon純正のレンズでこんな動きをするものはないし、Sigmaレンズにもこのような現象はありません。独特の現象です。

マクロ撮影

オートフォーカスが効く範囲を切り替えるスイッチがあります(フォーカスリミッター)。FULL(全距離)、0.5m-∞および0.3m-0.5mの3種類から選択できます。0.5m-∞はふつうのさんぽフォトグラフィー、0.3m-0.5mはマクロ撮影、と使い分ける感じです。FULLを選択するとオートフォーカスが微妙にまったりするような気がしますが、さんぽフォトグラフィーには影響なく使えます。

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最短撮影距離が30cmなので、被写体に入れ込んだ時にいまひとつ寄れずもどかしいことがあります。でも、90mm(35mm判換算144mm)&等倍マクロなので、出てくる画はかなり寄れてる印象になります。

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35mm判換算144mmってどう?

CanonのAPS-C機にこのタムキューをつけると、35mm判換算で90mm×1.6=144mmの望遠レンズをつけたのと同じような画角で撮影することになります。表現の主題を伝えやすいのでリッキー的には好きです。

コミュニケーションをとりながら人物を撮るにはちょっと望遠に過ぎるような気もしますが、昨今のSocial distancingにはいいかもしれません。

描写の質感

ピント面の外側に柔らかなボケが広がります。ノービスにもこの味のある柔らかさを出せるところがすてきです。タムキュー、気に入りました。

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ただ、リッキーのようにAPS-C機で撮影すると、焦点距離144mm相当の画角なのに、背景のボケ量は焦点距離90mm相当にとどまる(=画像に表れた画角に対応する焦点距離の長さに対して背景のボケ量が少なめ)、という理屈になります。

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データ

さんぽフォトグラフィーの時にちょっと気になるデータをあげておきます。
焦点距離 90mm
開放絞り値 F/2.8
最短撮影距離 0.3m
最大撮影倍率 1:1
重量 610g (キヤノン用)
フィルター径 φ62mm

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リッキーにとって魅力のレンズか?

タムキュー SP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USD F017 はいわゆるprime lens(開放絞り値f/2.8かそれ以下の単焦点レンズ)です。f/2.8やf/3.2(=浅い被写界深度)でマクロ撮影しようとすると緻密&慎重にピント合わせをすることになります。また、ズームリングがないので、撮影する範囲を決めるのに自分の身体を前後に移動させて調整する(=「足ズーム」というらしい)必要があります。

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撮影していて質のいい描写が出てくるので、四肢&五感を動員してもっと掘り下げていこう、いろんなものを撮ってやろう、という気持ちがわいてきます。リッキーにはいい感じのさんぽパートナー&再発予防ツールになってくれています。魅力のレンズです。

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※なお、下のレビューの分析が興味深いです。ご参考まで。

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