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才能は開花させるもの、センスは磨くもの

私は昔からマンガが好きだ。
この仕事を目指そうと思った最初のきっかけも、「ちびまる子ちゃん」だった。
物心がついた時から今日まで、マンガが無かった人生はない。
多分、1ヶ月に1冊は必ず読んでいるし、常に何かの新巻が出ることを楽しみにしている。

私が最近大好きなマンガは、ハイキュー。

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週刊少年ジャンプで連載していたバレーボールマンガだ。
最近……と言っても、ここ5年くらいの間、自分の中で1番のマンガは、ずっとハイキューだった。

出会いは、就活で苦しんでる時

初めてハイキューを手に取ったのは、大学4年生の春。
ちょうど就活中で、内定が出なくてすごく苦しんでいた頃だった。

「ちょっと息抜きに」と読み始めたら、止まらなくなった。
面接の前に読むくらい、好きになった。

もともと小学生の頃バレーボールをやっていたから?
スポ根が好きだから?
マンガが好きだから?
出てくるキャラクターがかっこいいから?

ううん、どれも合っているようで、どれも違う。
とにかく、励まされるからだ。

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高校男子バレー部の登場人物たちの悩みは、良い意味で、とてもちっぽけだ。

試合でスパイクが決まらなくて、部活から離れてしまった。
誰かと自分を比べて、自分は才能がないと感じた。
たたが部活と思って、頑張っても無駄だと思っている。

どれも、状況は違えど自分が感じたことのあるような悩みや苦しみ。
マンガでよくあるような誇張表現がない。
だから、こんなにも励まされ、のめり込んでしまうのかもしれない。

背中を押してくれる言葉が詰まった物語

様々な困難に立ち向かう登場人物たちの姿は、いつだって私の背中を押してくれる。

何か嫌なことがあったり苦しくなった時に、必ず思い出すハイキューのセリフがある。

「才能は開花させるもの、センスは磨くもの」

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強豪校のセッター・及川が言ったこのセリフ。いつも余裕と自信に満ち溢れている彼から、このセリフが出てくるのは、なんだか意外だった。

いつも自信に満ち溢れているように見える彼にも、自分と誰かを比べて諦めかけた日があったのだ。
凡人がいくら努力したところで、天才には勝つことができない。元からセンスのある人には、かなわない。まるで、今の私と同じように、腐りかけた日が彼にもあったのだ。

だけど、彼は諦めず、努力を続けた。

「才能の開花のチャンスを掴むのは今日かもしれない」
「もしくは明日か、明後日か、来年か、30歳になってからかもな。体格ばかりはなんともいえないけれど、無いと思ってたら一生ないんだ」

諦めずに努力を重ねること。
「自分には無理なんだ」と思っている間は、チャンスは巡ってこないこと。
だって、才能は自分の手で開花させるものだから。
センスは、自分の手で磨くものだから。

優秀な人は沢山いる。だけどその人たちは決して天才なんかじゃない。諦めずに努力を重ねてきた人なのだ。

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頑張れない日も泣きたくなる日もあるけれど、そんな時は夜通しハイキューを読み返せば、なんだか元気が出る。

きっとこの先も、私にとってハイキューは、どんなときもそばにいて私を励ましてくれるマンガだろう。

もしも何か悩んでいたり、辛いことがあった人は、是非ハイキューを読んでみて欲しい。

きっと、どんな人にも寄り添ってくれるマンガだから。



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