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ドキュメンテーションを向上させる6つの簡単な方法

子どもの学びをドキュメンテーションする方法はさまざまですが、記録は子ども、保護者、そして子どもに関わる教育者にとって多くのメリットがあります。

例えば、保護者とのつながりが強まったり、教育者が子どもの興味や発達についての知識を深めることができます。子どもたちは、学びを振り返り自分が有能であることに気づく機会を得ることができます。記録することで得られるメリットは、数え上げればきりがありません。

しかし、子どもたちの学びと発達を包括的に記録し、文書にすることは簡単なことではありません。文章作成を効果的にするための簡単な戦略はないでしょうか?

今回は、ドキュメンテーション作成のプロセスを向上させる6つの簡単な方法をStoryparkNZのSonyaのブログから紹介します。

タイムラプスビデオをドキュメンテーションプロセスの一部として使用する

タイムラプスビデオは、時間の経過に伴う変化や進行を確認するのに最適な方法です。例えば、子どもたちが1日かけて巨大なブロックタワーを作っているとします。タイムラプスビデオを使えば、ブロックタワーの作成過程だけでなく、子どもたち一人ひとりの交流や貢献の様子も撮影することができます。子どもたちの学びを別の角度から見ることができる、記録のツールのひとつです。

カメラの連射モードを使ってアクションショットを撮る

園庭で跳びはねる子どもたちを鮮明に撮ろうとすると、たいていぼんやりした写真になります。そんなときは、カメラやデバイスを「連写」モードにしてみましょう。そうすれば、たくさんの写真を撮ることができ、その中からベストなもの、あるいは最も魅力的なものを選んで記録することができます。

子どもたちにラーニングストーリーに参加してもらう

子どもたちが自分たちの学びにどのように貢献できるかを考えてみましょう。言うは易し、行うは難し、でしょうか?でも、難しく考える必要はありません。子どもたちの作品や遊びの様子を撮った写真を見せればいいのです。その写真で何が起きていたのか、何を伝えたいか聞いてみましょう。一語一語コメントを入力するか、Storyparkのチャイルドモードツールを使って、子どもたちの感想を記録してください。子どもたちに学習について質問することで、記録のプロセスから多くの推測を取り除くことができます。また、子どもたちが熱中していることや好奇心について、解釈するのではなく、子どもたちの興味に忠実に従っていることを確認できます。

ラーニングストーリーに分析を織り交ぜる

ラーニングストーリーを書くとき自分の分析を加える方法がいくつかあります。

  • ラーニングストーリー全体に分析を織り交ぜる

  • ラーニングストーリーの中で、別のテキストブロックを追加する

  • カリキュラムやラーニングタグを使用して、分析を深める

  • Storyparkのラーニングストーリーのコメント欄で、分析を展開する

教育者によっては、Storyparkのプランニングツールを使って、子どもの学習の分析に取り組むという方法もあります。時間をかけて分析を展開させることで、子どもたちが何を学んでいるのかがよりリアルに見えてくることがあります。さらに時間をかければ、その分析も深まるでしょう。

学びの構え(learning dispositions)を記録する

子どもたちの学びの傾向や能力を記録することで、子どもたちが時間とともにどのように成長し、発達していくかを明確に把握することができます。 そうすることで、他の文書に織り込める共通の「糸」が見えてきます。学びののプロセスがわかりやすく、生涯学習者になっていくユニークな姿を浮き彫りにすることができます。

低年齢児の保育ルーティンを記録する

1日の大半をお世話に費やす幼い乳幼児のラーニングストーリーを書くのは難しいように思われるかもしれません。寝たり、おむつをしたり、食べたりして、探検したり遊んだりする時間がほとんどないのです。しかし、人間は生後2年間に最も急速に脳を発達させます。この時期には、人生のどの時期よりも多くのことを学びます。ですから、子どもたちの学びの多くは、この「お世話の時間」に行われているのです。

お風呂で体を洗ったり、着替えさせたりしている時間は、1対1で質の高い交流や会話をする貴重な時間です。この時間の子どもたちとの会話は、かけがえのないものです。子どもたちは自分の体について学び、コミュニケーションを学んでいるのです。また、1日のルーティンに慣れ、保育者との関係を深めていきます。お腹が空いたとき、濡れたとき、不快なとき、疲れたときなど、さまざまな状態を識別できるようになります。

偶然にも、保護者との会話の中心は、それぞれの子どものルーティンワークであることもご存知でしょう。

睡眠パターンの変化、おまるやトイレへの興味、新しい食べ物への好奇心、自立心、そして保育者とのつながりなどを記録しておきましょう。

以上6つのアイディアでした。カメラの機能を使ったり、視点を変えると記録の幅が広がりますね。子どもの成長記録を作成する際には、参考にしてみてはいかがでしょうか。


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