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逆効果なDE&I対策をしていませんか?


こんにちは。
今回は、ハーバード・ビジネス・レビューに掲載された興味深い研究について、記載していきます。記事のタイトルは「最も一般的なDEIの取り組みが実際には多様性を損なっている」です。

◯参考記事

ハーバード・ビジネス・レビュー

DEIとは?

まず、DEIについておさらいしましょう。

  • D:Diversity(多様性)

  • E:Equity(公平性)

  • I:Inclusion(包摂性)

多くの企業が取り組んでいますが、その効果には疑問符がついているようです。

驚きの研究結果

研究者たちは、806の組織を調査し、16の経営慣行が管理職の多様性にどう影響するかを分析しました。結果は驚くべきものでした。

効果的だった取り組み

  1. 多様性担当責任者の設置

    • 多様性を専門に扱う役職を作ること

  2. 公式なメンタリングプログラム

    • 経験豊富な先輩が後輩を指導する仕組み

  3. 家族に配慮した施策

    • 育児支援やフレックスタイムなど、働き方の柔軟性を高めること

  4. 対象を絞った採用

    • 意図的に多様な人材を探して雇うこと

  5. エンパワーメント型トレーニング

    • 従業員の能力を引き出し、権限を与える教育

効果が低かった、または逆効果だった取り組み

  1. 業績評価

    • 数字だけで従業員を判断すること

  2. 多様性・ハラスメント研修

    • 特に法的結果や非難に焦点を当てたもの

    • 「こうしてはいけない」という禁止事項中心の教育

  3. 苦情処理手続き

    • 問題が起きてから対処する仕組み

  4. 管理職向けの業務テスト

    • 標準化されたテストで管理職を選ぶこと

考察:なぜこのような結果になったのか?

  1. ハード面(制度)だけでは不十分

    • ソフト面(人間関係、コミュニケーション)の重要性が高い

  2. 対外的な見え方と実態の乖離

    • 制度はあっても使いづらい、認知されていないケースが多い

  3. 潤滑油となる人材の重要性

    • 多様性担当責任者のような専門家が組織を変える力を持つ

  4. 単純な業績評価の限界

    • 多様性推進には、数字以外の要素も重要

私たちにできること

  1. 自社の取り組みを確認する

    • どんな施策があるか、それは効果的か?

  2. 効果的な取り組みを提案する

    • メンタリングプログラムの導入や柔軟な勤務体制など

  3. 意識を持ち、行動を起こす

    • 一人一人の小さな行動が組織を変える

まとめ

DEIの推進は、一朝一夕にはいきません。しかし、効果的な方法を知り、実践することで、確実に前進できるはずです。

あなたの職場ではどんなDEIの取り組みがありますか?効果的だと感じる施策、逆に疑問を感じる施策はありますか?コメント欄でぜひ教えてください。



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